福田光睦著『なぜ、私は誰とでも寝てしまうのか』発売記念イベントのお知らせ-(松沢呉一)-[無料記事]
福田光睦著『なぜ、私は誰とでも寝てしまうのか』発売
明日、高円寺パンディットでこんなんがあります。
詳しくはこちら。
私も出ます。そろそろ生きている私を見られるのは最後になるかもしれないので、お見逃しないように。
このイベントは、モダンフリークスの福田光睦初の単著『なぜ、私は誰とでも寝てしまうのか~令和女性10人のセックス黙示録』発売記念イベントです。まだ全部は読んでないですが、最初の感想は「タイトルにヤリマンを入れて欲しかった」です。編集者としては「抗議されるかもしれない」「書店が売りにくい」「書評されにくい」「自分だって口にしにくい」なんてことを考えたのだと思いますが、サブタイトルに入れればよかったのに。
この本で語られているのはヤリマンの肯定です。他人に薦めるものでなく、薦められても誰でもできることではないですが、現にそれを実践してきたヤリマンたちの現実を見せるものであり、そのことをタイトルでアピールした方がわかりやすいし、この機にヤリマンという言葉を肯定的、かつ気楽に口にできるようにして欲しかった。その分、半分くらいしか売れなくなるかもしれないですが、炎上して3倍くらい売れたかもしれない。
イベントの見どころ
でも、帯に「セックスをしないと好きかどうかわからない」というフレーズを入れたのはいいですね。これはかなりまで真理です。一回やったら、「あ、違ってた」ということがありますから。その失望のために、今まで良好だった関係が壊れることもありますから、「仕事関係ではしない」「身近な人とはしない」というポリシーのヤリマン、ヤリチンもいます。
その点、恋愛に幻想を持ちやすい人たちは見境がない。新宿タワマン殺人事件の和久井学容疑者のように、セックスをやっていない相手への思いを肥大させ、果てに相手の人生も自分の人生も終わらせてしまう。その幻想をうまく利用するのがホステスやホストの仕事であって、和久井学容疑者に対しても同情する気にならず、ただの悪質なストーカーにしか思えません。対して殺された平澤俊乃さんは情報がわかればわかるほど、優秀なプロとの評価が高まって、同情を禁じ得ません(加害者を擁護し、被害者を貶めようと躍起になっているアホンダラが多いので、これについてはまた改めてやります)。
その点、ヤリマンであることを公言している人はああいう被害には遭いにくい。私のように「好きなタイプはヤリマン」と言い続けているのは珍しくて、一般にはヤリマンに恋愛幻想は生じにくく、和久井学容疑者のように、結婚幻想を肥大させることもない。
それでも数打てばヤバいのに当たることはあり、セックスしたが故に好きになってストーカー化するのもいますから、それをどう回避して、刺されずにヤリ続けるかが問われます。ホステスやホストと違うプロの技の見せどころです。このテクはヤリマンの流派によっても違い、明日はその辺の話も語り合いたい。
最近私はエロ業界から遠ざかっているので、どっちかと言うと、明日は学ばせていただく姿勢です。
白玉あもも出ます。彼女はこの半年ほど激動の日々でした。ペラペラとくっちゃべることができるような「並の激動」ではないので、私も貝のように口を閉ざしてましたが、そろそろ解禁じゃないか、知らんけど。その話が語られるであろうことを楽しみにしてます。
✳︎この日の報告と本の感想については「「ヤリマン界の大谷翔平」は驚異の打率10割!!—福田光睦著『なぜ、私は誰とでも寝てしまうのか』の感想[1]」に続きます。