ステレオタイプは面白い—文化盗用とパクリ[蛇足編2]-(松沢呉一)
「「アサシン クリード シャドウズ」再び—文化盗用とパクリ[蛇足編1]」の続きです。
日本人の描かれ方
たまたまこんなんが流れてきました。
日本人でも当然個人差がありましょうが、私は全部OK。
ベッタベタなギャグなのに、「火鉢 紅花 照り焼き」はシリアスにやっているだけに笑いました。teriyakiは英語化してますし、どこからどう間違えたのか、hibachiは鉄板焼きの鉄板の意味で英語化しています。「ベニハナ」は半世紀以上前に米国進出した鉄板焼きのレストラン名で知られているんでしょうね。それらはまだわかるとして、「下着」が唐突で笑いました。
女子の笑い方にもつられて笑いました。あんな印象になるのは、日本の女子は世界でもっとも声を高めていることと関係してそう。
タコは北斎を踏まえているでしょうが、あの場ではスルーされそうだったので、「おいおい」と慌てたら、マレーシア人が気づいてくれて良かった。彼はなんでもよく知ってます。
どれもこれもバカにしているとも言えますが、ただバカにしているのでなく、それを笑いにしているから面白いのだし、誇張しているから現実から離れて笑えます。
誰がどう見たって日本をリアルに再現したものではなく、「アサクリ シャドウズ」のように、歴史を改竄したり、捏造することの悪質さはここにはない。しかも、おおむね根拠があります。「アサクリ シャドウズ」もこれらと同じくらい日本のことを調べた方がよかったですね。
なお、シンプソンズにはこういう回もあります。
どうやらこの回は日本では公開されなかった模様。似てたら問題になるかもしれないですが、こんなんで右翼も怒らんでしょ。すべてを笑うシンプソンズだし、この後警察に捕まっているし。
こういう表現に腹を立てるのがいるとしても、いちいち抗議するのはほとんどいないのではなかろうか。これが習近平だったら、中国政府は猛烈に抗議しそうです。くまのプーさんでさえ許されない国です。そういうことをするから弱点を作るのです。
旭日過敏症が限界なく肥大した一部韓国人
天ぷら姫のところで、一部韓国人は烈火のごとく怒り出して抗議しそうです。モロに旭日図像が2度出てきますから(ファミリー・ガイにも出てきます)。使いやすい意匠ですし、日本の象徴として定着してます。韓国でもシンプソンズの日本旅行編は放送しなかったんですかね。あるいは旭日旗に激しく反発するようになったのはそれほど前のことではないですから、その前の放送かな。
おかしな話ですね。それまで何とも思わなかったのが、急に問題があるように見えてくる。「鬼滅の刃」の小さな耳飾りにまで難癖をつけてましたし、最近ではパリ・オリンピックのメダルにまで文句を言ってました。オリンピック委員会はガン無視なので、韓国はオリンピックをオイコットすべきでしょう。ああ、だからいろんな競技で次々負けて、オリンピックをボイコットしているのか。参加する競技でも絶対にメダルはとらないはずです。
でも、朝日新聞の社旗は華麗にスルー。自由自在ですぜ。
つまりは攻撃すること自体が目的であり、際限なく攻撃する対象を拡大する様子は、狂信的韓国人の異常性を広く知らしめる結果をもたらしています。面白いので、世界にある放射状のものを全部韓国に教えて、世界に笑いを振りまきたい。
いつものように念のため書いておきますが、放射状の紋様にまでに目くじら立てる人々にうんざりしている韓国人もいます。こちらを応援したい。
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