松沢呉一のビバノン・ライフ

「韓国人お断り」は裁判になったら負けかねないので、負けない方法を考えました—対馬での観光客の狼藉から考える-(松沢呉一)

対馬・和多都美神社が韓国人を締め出し

 

vivanon_sentence

韓国人観光客が迷惑行為を繰り返す対馬・和多都美神社は団体の立ち入りを禁止してましたが、一向に迷惑行為は減らず、注意したら暴力を振るわれる事件もあって、ついには韓国人の立ち入りを禁止に。

 

 

 

対馬に来る観光客は圧倒的に韓国が多い。その結果、迷惑観光客も韓国人になるわけですが、それ以外の国からの観光客もいないわけではありません。また、日本人観光客も当然いますが、韓国人以外の迷惑行為は皆無とのこと。これは韓国人のマナーがなってない上に、日帰り客が多いことも関わってそうです(年によって大きく違いますが、3割から5割程度が釜山からの日帰り客)。国外に旅行するとなれば、最低限言葉を覚えたり、文化を予習するってもんですが、韓国人は自分らの庭みたいに思っていますから、韓国でやっていることをそのまま持ち込んでおり、境内で大小便をするのもいるそうです。

この報道は韓国でも取り上げられていて、韓国国内でも「タバコやゴミをポイ捨てする」「唾を吐く」「大声で騒ぐ」「立ち小便をする」など自国民の振る舞いに腹を立てている人たちは多く、なおかつ中国人観光客のマナー違反を批判している韓国人も多く、対馬での証拠映像まで出されては「韓国人出入り禁止もやむなし」と受け入れているのが大勢です。

一方で、いつものように、「なんで日本に行くのか」「対馬は韓国の領土だ」と叫ぶ声の大きい少数者もいます。この人たちは日本には来ないでしょうから、迷惑ではない。と思いますが、「日本ではなく、韓国のものだ」と思ってますから、警戒は必要です。

中国政府でさえ、マナー向上を呼びかけているのですから、韓国政府は観光に出る国民にマナー向上のパンフや喫煙者に携帯灰皿を配布するなどの対策をとればいいのに。そういえば、韓国に行った時、一人として携帯灰皿を使っている人を見ませんでした。ソウルでは清掃員が多いので、数時間できれいになりますが、国外でも同じだと思い込んでいる韓国人は教育しないと理解できないでしょう。

ということから、韓国でもこの措置に対してはおおむね許容されているのですが、少数派ではあれ、難癖層は金になると思えば行動的です。わざわざ対馬に行って、参詣ができなかったとして、金目当ての訴訟を起こすかもしれません。

✳︎2024年6月7日付「nate」 番組を取り上げた韓国メディア

 

 

訴えられても負けない方法

 

vivanon_sentence裁判を起こされたらどうなるか私には判断できませんが、負ける可能性もあると思います。

公共交通、病院、宿泊施設、入浴施設など、ライフラインと言える施設の利用を外国人総体、あるいは特定の国を指定して利用を断ると、差別と認定されて裁判で負ける可能性が大。飲食店はそのロケーションや店構え次第。

これらに比べて、宗教施設は入場者を相当まで選別することが容認されています。創価学会の施設でも幸福の科学の施設でも、不特定多数を受け入れているわけではありません。ただ、この場合でも「外国人立入禁止」「韓国人立入禁止」は問題になるかもしれない。

また、それらの宗教施設と、誰でも入れると広く認識されている神社とは意味合いが違います。「オーバーツーリズムは文化の違いを理解しないと解決しない—祇園の対策が無駄に終わる理由」に書いたように、日本人であれば布一枚、線一本で入ってはいけないと認識できますが、外国人には無理。鳥居があっても無理。裁判では、神社はオープンな構えになっていることを突っ込まれましょう。

ではどうすれば、訴えられても裁判で勝てるのかを考えてみましょう。

 

 

next_vivanon

(残り 653文字/全文: 2218文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ