松沢呉一のビバノン・ライフ

NMIXX(エンミックス)の「独島は我らの領土」とK-POPアイドル残酷物語—韓国のポップスに浸ってみた(5)-(松沢呉一)

NewJeansは自ら崖っぷちに—韓国のポップスに浸ってみた(4)」の続きです。

 

 

NMIXXが「独島は我らの領土」を歌ったこと自体は大した話ではないのだが

 

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HYBE vs.ミン・ヒジンに、NewJeansが自ら飛び込んだことの余波が続いていて、BTSのメンバーやARMYたち、NewJeansの親族までも自ら騒動に飛び込んで、騒動が大きくなるだけで、いよいよ着地点がわからなくなってきて、李ファミリーサラちゃんに解説して欲しいです。

HYBE vs.ミン・ヒジンを横目で見つつ、次の話題。K-POPの若手ガールズ・グループNMIXX(エンミックス)がYouTubeで「独島は我らの領土(독도는 우리땅)」を歌ったとして日本で叩かれ、韓国で愛国者扱いされています。

歌詞はこちらに出てますが、「誰がいくら自分の土地だと言っても独島は我らの土地」といったわかりやすくも幼稚な愛国歌です。

しかし、NMIXXは、ゲームの中で、誰もが知る曲として出しているだけですから、そうも目くじら立てるほどのものではないし、愛国者としての意気込みがあるわけでもない。

 

https://www.youtube.com/watch?v=pX1kAkpvWr8&t=1290s

 

この問題の背景には、小学校の頃から、そんな歌を教え込む韓国の愛国教育があります。

それにしても、韓国では金を使わないガキしかK-POPアイドルを聴かなくなっているため、日本人をだまくらかして金を儲けようとしているんだから、そのくらいは配慮すればいいのですが、中学もまともに卒業していないのがゴロゴロいる韓国アイドルですから、「独島は我らの領土」がどういう意味合いを持つ曲なのかも理解できていないのではなかろうか。

であるなら、NMIXXのマネージャーやYouTubeのスタッフがチェックすべきでした。NMIXXは大手事務所JYP所属ですから、しっかりしているはずですが、左派の無条件愛国者だけでなく、右派の親日派でもおおむね「独島は韓国の領土」と信じて疑っておらず、「日本人は正しい歴史教育を受けていない。正しい歴史を知っている韓国人が真実を教えてやる」ということになりがちです。その思いから、「独島は我らの領土」を放置してしまったのかも。

そう思っていてもいいけれど、そのことを持ち出すと対立するに決まっているので、触れないようにしようというのが文化交流のお約束です。領土問題の解決はアイドル如きでは無理、日韓の政治家でも無理ですから、第三国や国際裁判所の裁定に委ねるしかないでしょう。韓国だって異議はないかと思います。

 

 

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