大谷翔平の偉業達成とロシアの武器庫大爆発—トヴェリ州トロペツに続いてクラスノダール・チホレツクでも(松沢呉一)
大谷翔平の大記録を支えるのは誰か
大谷翔平はやっぱりおかしいだろ。1試合に6安打3本塁打10打点2盗塁の過程で50-50を達成し、ちょっとトイレに行っている間に記録は塗り替えられました。こんなん、ありか? ほとんどの野球選手は引退するまでに1試合10打点を経験することもないでしょう。6安打も同様。しかもリハビリ中の投手ですぜ。
こうなると日テレが自ら窮地に飛び込むだけでは、世界における幸運と不運のバランスが取れないので、もっと巨大な不運を自ら選択している個人や団体が存在しているはずです(この説については「今年は24時間テレビが楽しみ—日テレと大谷翔平の知られざる関係」を参照)。
今考えると、その担当はロシアだったんじゃないか。
18日の巨大爆発。
トヴェリ州トロペツはここ。
ドローンはウクライナ国内から発せられたものらしく、ウクライナ製新型ドローンは優秀です。モスクワへのドローン攻撃もありましたが、さすがにモスクワは鉄壁の防衛体制を敷いてます。しかし、あとは百機も飛ばせば破壊可能。
日本の報道では「弾薬庫」になっているものもありますが、「弾薬庫」だと、体育館くらいの建物に機関銃やライフルの弾薬を保管しているようなイメージですが、この武器庫は、弾道ミサイルなどの多数のミサイルを含む巨大倉庫群であり、この動画に衛星写真が出ているように、最長5キロほどの敷地に百を超える倉庫が並ぶ、ロシア最大の武器庫の一つです。
ウクライナは百機以上のドローンを向かわせ、命中したのは一機だけだったとも言われています。その爆発が連鎖して、7割以上の倉庫が延焼した模様です。
これで少しはウクライナへの無差別ミサイル攻撃が滞るのではなかろうか。
こんくらいのことがないと、大谷と釣り合いません。軍人や職員に負傷者が出たようですが、死者は出ておらず、近隣の住民たちは無事避難したとのことです。地図を見ると、住宅地から少し離れてますので完璧。民間人が亡くなっていると、私の陰謀論に巻き込みにくかったのですが、完璧な作戦で良かったです。
クルスク侵攻以降
ウクライナとロシアの戦争は、夏休み中に激動していて、「これは書かなきゃ」という出来事が多数あったのですが、今となっては、どこからどう触れていいのか途方に暮れていて、今回大谷に絡めて無理やり入れ込んでみました。
時間が経って書く意味がなくなったテーマはすっ飛ばすとして、クルスクへの侵攻についてだけざっくりとまとめておきます。
8月6日に突如国境を超える侵攻が始まった当初、報道ではウクライナ軍は300人程度と伝えられていて、中には100人程度という報道もありました。そのことから考えて、これまでに自由ロシア軍や義勇軍がやってきたロシア領内への侵入作戦をウクライナ正規軍をやったのだなと思いました。ロシア領で写真なり動画なりを撮って、すぐさま撤退する。数百単位の兵でできるのはそんなことでしかありません。
ロシア軍の戦力を分散させるのが狙いですから、それ以上の兵をここに注ぎ込むのは無駄。
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