松沢呉一のビバノン・ライフ

何を見ても韓国では起源主張が始まってうんざりする—新人「炎上商人」登場![追記編4]-(松沢呉一)

韓国では公衆トイレでの盗撮が盛ん—新人「炎上商人」登場![追記編3]」の続きです。戒厳令騒ぎの前に書いてあったのですが、出すのが遅くなってしまいました。

 

 

トイレから見る韓国の特性

 

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このタイミングでジュジュさんが韓国のトイレを取り上げてますので、ぜひご覧ください。

 

 

私はそこに大きな意味を感じませんでしたが、NewJeansの緊急会見での発言の中にも国民性が出ているという指摘は、言われてみると、なるほどなと。

ジュジュさんはK-POPのファンで、とくに最近はNewJeansが好きなので、この部分は緊急会見の直後に余談として触れただけで、メインテーマはトイレです。正確には、韓国のトイレを紹介したいのでなく、韓国人は「韓国のトイレがきれいだ」「韓国のトイレは優れている」と思い込み、そう言ってしまうところに韓国人の特性があると指摘する内容です。

サムネイルにも使われているトイレは、日本の古い雑居ビルにありそうです。築40年くらいで、1階が焼肉屋と居酒屋、2階と地下にスナックが数軒入っていて、3階以上は怪しい事務所。トイレは各階共用。そんなに数が多くはないはないですが、日本でもそういう共用トイレで暗証番号が必要なことがあります。

暗証番号は必要がないですが、私がよく知っているビルで言えば、高円寺パンディットが入っているビルのトイレ。築40年以上経ってそうですが、あのビルのトイレは数年前にきれいになって、ジュジュさんが取り上げているトイレよりマシです。しかし、小用はなく、狭いので、この勝負、引き分けです。

どっちも、よくはないにせよ、そんなに悪くはないと思います。ただ、「新都市の比較的最近建てられた建物の、平均以上のトイレ」と「雑然とした高円寺の中でも、もっともオンボロに属するビルのトイレ」との勝負で引き分けはまずいかも。

✴︎「アイゴすぎる日常」は「ジュジュワールド」の別チャンネルで、こちらでは個人の思いを語る内容になっており、戒厳令についても語っているので、ぜひご覧になって下さい。

 

 

なぜこれが優れたトイレに見えるのか

 

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ぱっと見、引き分けに見えましたが、ちょっと待てよ。

便器の前にペーパータオルの容器らしきものがあります。しかし、洗面台は入ってすぐ左側にあります。あの容器はペーパータオルではなく、トイレットペーパー用か。そのわりには便器から距離がありすぎのように見えるのは広角のためでしょう。トイレのスペース全体が広く見えていて、便器が実際より小さく見えています。

するってえと、その下のゴミ箱はケツを拭いた後の紙を捨てるためのものか。

では、訂正。パンディットが入っているビルのトイレの圧勝。10点満点で、どっちも5点だと思いましたが、5対1で、高円寺の勝ちでした。

前々回書いたように、トイレに紙を流せないことがあるのは中国でもタイでも同じです。田舎じゃなくソウルでも、かつそんなに古い建物じゃなくても、韓国ではこういうトイレにぶち当たります。あれは苦手です。日本人で得意な人はそんなにいないでしょう。

目の前にウンコがついた紙を入れた容器があるんですよ。しかも、その容器は蓋がないので、下手すりゃニオイが漂っていると思います。これでは空気感染する病原菌にやられかねないですから、どう見ても衛生的ではありません。

「だから、韓国人は不潔」なんて決めつけはしないですし、それぞれの国にはそれぞれの国のインフラ事情がありますから、自分らの基準で他国を貶める気もないですが、日本ではまず見ない方式ですから、日本のトイレに慣れた人にとって、抵抗感が強く生じるトイレであるのは当然です。

これで「我が国のトイレは清潔」「我が国のトイレは世界に誇れる」などと胸を張れる意味がわかりません。今回、韓国のトイレを調べていて、何度もこういう表現をしている記事を見ていて、「どういう神経をしているんだろ」と思わないではいられませんでした。

 

 

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