折田楓・株式会社メルチュ代表について—「月刊 生き違い新聞」第3号で話したこと・話さなかったこと[2]-(松沢呉一)
「斎藤元彦兵庫県知事について—「月刊 生き違い新聞」第3号で話したこと・話さなかったこと[1]」の続きです。
折田楓・株式会社メルチュ代表もお忘れなく
立花劇場は続いていますが、既存メディアは沈黙、インターネットではその話題で持ちきりです。既存メディアはへライザーを手本にしてとっとと謝罪して方向転換しておけばよかったのに、それができなかったため、美味しいネタを全部ネットに持っていかれました。自滅。
立花孝志が不倫相手の名前や写真を出したことは尚早で、せめてその人物も「勤務中にメールをしていた」「文書作成に協力していた」「デート費を経費で落としていた」など、背任・横領等に該当する行為か、刑事犯罪じゃなくても懲戒対象の非違行為に該当する事実をつかんでからにすべきでした。今から見つけてもいいと思いますけど、見つからなかった場合はそれ相応の民事なり刑事なりの制裁を受けることになりましょう。
そうであっても、事実は事実として確認すればいいだけ。今のところ、立花孝志が公開した内容が「デマだ」「捏造だ」とする人たちはその根拠を出せておらず、あとは「立花孝志が公開した情報は外に出してはいけないものだ」「名前や顔を出したのはプライバシー侵害だ」といったような、いわばメタな批判しか出ておらず、それらの批判をする人たちも立花孝志が公開した内容の真実性については疑っていないようです。
あとは詰めの作業が残るだけですので、また私は興味がなくなってきていますが、公用PCの中身に話題を持っていかれてしまい、忘れられそうになっているネタについても触れておきます。折田楓・株式会社メルチュ代表のことです。
郷原信郎弁護士と上脇博之・神戸学院教授の告発を検討する
郷原信郎弁護士と上脇博之・神戸学院教授が、斎藤元彦と折田楓を公選法違反で告発。
斎藤元彦支持者たちは大いに反発しており、この告発は彼らの政治的立場からの作戦でしかないとの可能性はゼロではないでしょうが、だとしても、公選法違反には候補者、政党、警察、検察、メディア、国民はより厳しくあるべきと考えている私はこの告発を批判しません。
彼らはこれまでの選挙でも同様の告発をしており、私同様に「公選法を厳密に運用すべし」と考えているのでしょう。であるなら、法で定められた看板のサイズを超えていた稲村和美(元)候補者の明らかな公選法違反も告発すべきですが、結果、落選しているのですから、制裁はすでになされているとして看過するのは合理性があります。
選挙違反の連座制が適用される範囲には制限があって、運動員でさえない折田代表が有罪になったところで、斎藤知事にまで責任は及びませんから、斎藤元彦や運動員がインターネットでの宣伝までを業務としてメルチュに依頼していたことが明らかにされる必要があります。私にとっては、むしろこの告訴自体が「針の穴に糸を通すようなもの」にしか見えないですが、公選法違反の疑いがある以上、告発する意義がありましょう。
もしこの告発が受理され、斎藤元彦の当選が無効とされたた場合は、続いて繰り上げ当選になるであろう稲村和美の公選法違反も告発されるのが筋です。軽微な違反ではあれ、はっきり証拠が残ってますから。
✴︎折田楓のXより。XやInstagramを閉じてないのは潔いですが、たぶんこの人は、この大炎上は輝かしい自分の未来の糧になると信じています。実際、プラスに転じることは可能でしょうが、以下に書くように、このまま時が過ぎるのを待つだけでは信用は取り戻せません。
(残り 1139文字/全文: 2722文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ