松沢呉一のビバノン・ライフ

北朝鮮の蛮行と韓国「共に民主党」の蛮行—どちらにも属さない人たちの役割[後編]-(松沢呉一)

「Bling-Bang-Bang-Born」で踊る子どもと滅びゆく紅白歌合戦—どちらにも属さない人たちの役割[中編]」の続きです。

 

 

北朝鮮兵の蛮行

 

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北朝鮮に生まれ、外の世界を知らないまま、軍に入ったら、よくわからないところに送り込まれ、約束の食糧配給も満足になく、空腹と恐怖の中でウクライナ軍の砲撃、銃撃の中で死んでいくしかない北朝鮮兵には同情を禁じ得ないですが、ボグダンさんの最新の動画を見ると、「できるだけ早く死んでくれ。死ぬのが嫌なら重傷を負うか、白旗を挙げて降伏しろ」と思います。

 

 

ほんの数日前に、北朝鮮軍の死者と重傷者を合わせて3千人と言っていたのに、800人も増えてます。1日100人以上のペースか。ロシア兵全体では連日千人以上が使い物にならなくなっていて、トータルでは40万人を超えているので、その一部でしかないですが、そもそも兵士全体に占める北朝鮮兵の数は一部でしかないですから、北朝鮮兵は激しい戦闘が続くクルスクに送り込まれている結果です。ただただ死ぬための要員。

ロシアが北朝鮮兵に戦争のルールを再教育しているはずがなく、クルスクの住民、つまりロシア人の住民を追い出して、住宅を占拠。食糧や酒、金品なども奪っているでしょう。北朝鮮兵にとっては、ロシア人なんざ、言葉も顔も違う異民族ですから、自分らが生き延びるためには凍死しようと餓死したってかまわない人々です。ロシア領だからいいとして(よくはないけど)、北朝鮮兵がウクライナ領に侵攻したら、何が起きるか容易に想像できます。

ロシアの住民たちはこのことを決して忘れまい。ロシア兵に偽装しているので、北朝鮮兵だと気づいていないかもしれないですが、こうやって映像が出回って、「北朝鮮は許せない」との怒りが世界に広がりましょう。

北朝鮮の兵士数は128万人。ロシア兵として数万人が戦死したところで大勢に影響しない。その必要があると思えば、韓国や日本との戦争も辞さない。

対する韓国軍は予備軍300万人や徴兵部隊を除くと50万人。北朝鮮の人口は2,600万人、韓国のちょうど半分ですから、兵士数だけを見ると北朝鮮は圧倒的に多い。今の時代は、兵器が勝敗を決すると言われてきましたが、ロシアを見ると、今の時代も兵士の死が武器に拮抗することを実感します。

在韓米軍の存在が北朝鮮軍の南下を抑制してますが、北朝鮮がロシアと手を結んだのは外貨の獲得とともに、いざという時はロシアが参戦することを約したことが大きい。

しかし、今は軍を動かすことなく、北朝鮮の支配下にある韓国内の左派が国家を破壊してくれています。

 

 

信頼できる韓国人YouTuberたちの解説

 

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韓国で何が起きているのかよくわからなくなってますが、その後も韓国人YouTuberたちが報告、解説し続けています。

 

 

 

冒頭にあるように、デボちゃんは今回覚悟を決めていて、尹錫悦大統領が逮捕されるかという日、我慢できずに釜山からソウルに急行して、逮捕阻止のために大統領官邸に集まった人々の輪に加わっています。阻止派に比べると数は少ないながら、拘束を支持する左派もいて、デボちゃんは彼らとバトルになって、警官に止められています。こちらの動画

どういう論理で大統領拘束が実行されそうになったのか、なぜそれに反対する人たちがああも集まったのかについては、ジェホTVも詳細に伝えていますし、李ファミのかあちゃんが的確に解説してくれています。彼女は昨年から、体調を崩して寝込んでいることが多いのですが、元気だったら、官邸に行きそうです。

 

 

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