松沢呉一のビバノン・ライフ

中居正広さん、「月刊 生き違い新聞」にゲスト出演しませんか、3年後に—このネタ、そろそろ飽きてきた-(松沢呉一)

 

飽きてきた理由

 

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中居正広が引退を発表しましたが、3年ほど自粛期間を置いたら、「月刊 生き違い新聞」にゲストとして出てはどうでしょう。引退したのはあくまで芸能界であり、「月刊 生き違い新聞」は芸能界ではないので問題なしですし、中居正広は、「生き違えた人」の典型であり、もはや私らの仲間です。私や福田君の仲間って言われると、芸能人としては奈落の底に転落した実感がありましょうけど、実際今やそういう存在です。ギャラは3千円な。

なお、今月の「月刊 生き違い新聞」はお休みです。来月はたぶんやりますが、まだ決まってないです。

 

フジテレビも崩壊決定で、このドラマは私の中では終わりました。だってよ、フジテレビの幹部たちは役者としてはつまらんべ。「とっとと消えろ」としか思わないですが、日枝久相談役も港浩一社長もこのドラマから降板することがほとんど確定であり、波乱が期待できない。だいたい、いい歳こいて、誕生日会をやっている社長って気味が悪いじゃろ。

もうひとつ、このドラマが私の中で色褪せたのは、テレビや新聞が言うところの「一部週刊誌」対「中居正広+フジテレビ」という構図が崩れたってところにあります。

 

 

フジテレビ労働組合がやっとまともに機能し始めたのが何よりで、今までの「ポンコツ経営陣とそれを批判することもできないポンコツ社員たち」の糞集団から、経営陣を追及する社員を切り離すことに成功して、世論としては経営陣は悪の根源、社員たちは正義の味方に見えてましょう。

しかし、私としては、「憶測で決めつけられること」に逃げ込んで、つまりはネットをなお敵視して、テレビの前で涙ぐんで被害者ぶる姿がちらついて、「自分らの責任を直視することもできない連中」というイメージが残ってしまってます。多くの人が指摘しているように、「あんたらはこれまでどんだけ憶測で語ってきたんだよ」って話。もしその憶測が違うなら「違う」と言えばいいだけです。なぜ言えないんですかね。

幹部の自宅急襲はいいとして、ずっと黙りこくっていたくせに、100年前からこの問題に取り組んでいたかのようなツラをしてTBSを筆頭に他局がしゃしゃり出てきたのが忌々しいってことも興醒めの理由になってます。

批判する主体が「一部週刊誌」だったから応援する気になれたのであって、「どっちが有利か」を天秤にかけて、「一部週刊誌」の功績を掠めとることにしたテレビ局が、どこまでも雑誌名さえ出さない傲慢さを見ると応援できないです。

 

 

フジテレビの行末を予想する

 

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芸人までが「憶測がぁ」と言っているようですが、芸人は笑いをとってなんぼだろ。

これはワロタ。

 

 

オチは読めましたが、それでも面白かったです。

この動画はTouTubeがプッシュしてきたのですが、そうは言っても情報はチェックし続けまして、フジテレビは街頭インタビューも断られるようになっているとの話は納得できます。ただ断られるだけなら普通のことなので、「フジテレビはちょっと」「女子アナが接待してくれれば」「動画や録音は禁止」なんて言われるのでしょう。

 

 

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