松沢呉一のビバノン・ライフ

長谷川豊の証言通りだとしても、笠井信輔アナと佐々木恭子アナを批判する気になれない理由—中居正広の件がなければ笑い話-(松沢呉一)

 

元フジテレビの長谷川豊氏の証言

 

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今週金曜日です。

 

 

この日の第二部に出てくる示談書は、中居正広もフジテレビも一切関係ないですが、「示談以降、Z子さんが初めて重い口を開く—今月の「月刊 生き違い新聞」は2月7日(金)です」に書いたように、多くの場合、周辺の人たちは示談内容を漏らすことに抵抗が生じ流物だと思います。なのに、中居正広とX子さんが示談をしたこと、金額は正確ではなかったとしても、9千万円を支払ったことを誰かが漏らしたわけです。

示談の相手であるX子さんは、中居正広との間に生じた怒りは示談によって一応は解決したとするしかないのですが、フジテレビへの怒りは収まらず、そのことを知った周辺の誰かが漏らしたのだろうと私は想像してました。

その可能性はなおあるとして、フジテレビのアナウンサーであった長谷川豊氏の言葉はもうひとつの可能性を示唆します。

 

 

フジテレビ内部の人間が漏らしたのだと。当事者と懇意な人は、こういう話は漏らしてはいけないとの意識が働くのに対して、と懇意とまでは言えず、「この話を利用して日枝体制を潰してやろう」と考える人であれば、その結果、X子さんへの配慮は働きにくい。働いたとしても自己の目的が上回りそうです。

ま、あくまで可能性です。

 

 

長谷川氏の言う通りだと仮定する

 

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というところに私は注目しましたが、ネットでは、おすぎに「ブチュー、ベロベロベロ」とエレベーターの中でチューされた話が話題です。私もこれには大笑いしましたが、この話をフジテレビの性上納は男子アナにも及び、笠井信輔アナと佐々木恭子アナはタレントに性上納する当事者だったと受け取って、両者を批判している人が多数。

これに対して、笠井信輔アナは自身のブログで、佐々木恭子アナにも確認をとった上で、両者ともそんな食事会は記憶にないとしています。無駄に長く書いた分、歯切れが悪い印象が拭えないことから、一層批判をされ、長谷川氏からも再度批判されていて、日記も残っているというので、もし裁判になったら、日記を証拠として出すでしょう。

このやりとりを見る限り、長谷川氏に分がありそうですが、彼が言う通りだとしても、私は笠井信輔アナと佐々木恭子アナを批判する気にはならないです。

 

 

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