「アサシン クリード シャドウズ」発売まであと1週間—発売が楽しみになってきた-(松沢呉一)
ついにUBIソフトは他者の著作物を無断使用してはならないことを知ったか
このところ、書いておきたいテーマがいっぱいあるのですが、「アサシン クリード シャドウズ」の発売が迫っているので、次々と新しい情報が出てきて、それらがいちいち叩かれる状態です。ゲームブログじゃないのに、「ビバノン」では一貫して「アサシン クリード シャドウズ」のアクセスが多いこともあって、ついつい私も他を差し置いて取り上げてしまいます。
相変わらず、日本の描写はデタラメで、囲炉裏に釜を直に置いている件を知っても、この程度は「アサシン クリード シャドウズ」的には標準なので、「それはね、釜戸で炊いたご飯を保温するために、消した囲炉裏に移動させたのだよ。暖まった灰で、しばらくご飯を美味しくいただけるのだ。知らんけど」と無理やり擁護する筋道を探す方向に変換させて楽しむようにしています。
また、この型の釜は江戸期に出てきたと指摘されていますが、戦国時代も江戸時代も明治時代も区別できてない人たちに言っても無駄だって。日本と中国の区別もできてないし。
UBIソフトは、「アサシン クリード シャドウズ」のDLCの内容を公開したのですが、すぐに非公開に。DLCってなんのことかわからなかったのですが、ゲーム本体とは別に、ダウンロードで入手できる追加ステージのようなもので、そのタイトルが「Claws of Awaji」。インディーズのゲーム「Warlord: Awaji」のパクリだと言われています。
以下は「Warlord: Awaji」。
この動きはUBIソフトが画期的な進化を遂げたことを指し示しています。今までは無断で他人の著作物を使ってはいけないことを知らなかったのですが、関ヶ原鉄砲隊などで無断使用をすると面倒なことになると学び、今回はついに内部からの指摘で引っ込めたのです、これでまた1億ドルくらい損しましたが、訴えられるよりはマシ。
だったら、とっとと無断複製、無断使用の類をすべて謝ればいいのですが、高貴なフランス人が、野蛮な日本人に謝れるわけがないじゃないですか。そのくらいは理解してやりましょう。
スペインでの兜(面具)の復元にも(おそらく)日本人は関与せず
UBIソフトのスペイン支社とスペインのPatrimonio Nacionalは共同で、王立兵器博物館に保存されていた兜を復元するプロジェクトの情報がここに来て公開されました。
Patrimonio Nacionalは直訳すると、国家遺産、国立遺産ですが、スペイン文化を保存する国家機関です。日本で言えば、文化庁の文化財課といったところか。
UBIソフトからも情報が出てますが、Patrimonio Nacionalのサイトの方が少し詳しい。
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