『宇宙の法 黎明編』 オタク息子抜きの幸福の科学映画は、手塚治虫の霊の指示にしたがって作られたのだそうで… (柳下毅一郎)
→公式サイトより
『宇宙の法 黎明編』
監督 今掛勇
原案・製作総指揮 大川隆法
音楽 水澤有一
出演 逢坂良太、瀬戸麻沙美、柿原徹也、金元寿子、羽多野渉、千眼美子、梅原裕一郎、大原さやか、村瀬歩
大川宏洋幸福の科学離脱第一作は『UFO学園の秘密』の続編となるアニメーションである。なんでも手塚治虫の霊の指示にしたがって作られたのだそうで、それが真実なら大川宏洋>手塚治虫ということになってしまうんだが、いくらなんでもそれはないんじゃないの、と常識があれば誰でも疑う。まあそれくらいオタク息子抜きの幸福の科学映画はつまらない。唯一の波乱要因は今作から加わった–大川宏洋離脱の原因となったとも噂される–千眼美子(清水富美加)の存在である。それで映画が面白くなったかというと、まあ……
さて、前作『UFO学園の秘密』から三年。レイ(逢坂良太)、親友タイラ(柿原徹也)、アンナ(瀬戸麻沙美)ら仲良し五人組はそろってナスカ・ユニバーシティに入学。それぞれの夢に向けて着実に歩みを進めていた。ミュージシャン志願だったエイスケ(羽多野渉)など、在学中に書いた曲が売れてしまって、いつの間にか世界的スーパースターになっている。タイラは工学部でUFO製作中だが苦戦中、アンナは映画監督志願……だが、レイはいささか目標を見失い気味である。そんなある日、ジョージア州にレプタリアンの宇宙船の大船団が襲来する。急を知らせに来たウンモ星人の宇宙船で現地に向かうと「ギャラクシーフォース!」「ホワイトナイト!」「ファントムイリュージョン!」とそれぞれ前作で身につけた中二的な恥ずかしい必殺技の名前を叫びながら家畜をミューティレイとしまくるレプタリアンたちを撃退する。ひととおり撃退したところで「だるいからもう帰ろう」というレイと、「最後まで殲滅すべし」と主張するタイラとが対立。タイラは一人で追撃する。
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