『世界から希望が消えたなら』 ああ、大川隆法のボンクラ息子が抜けてからの幸福の科学映画のつまらなさときたら!ドラ息子カムバッーク!
→公式サイトより
監督 赤羽博
製作総指揮・原案・主題歌作詞作曲 大川隆法
脚本 大川咲也加
音楽 水澤有一
出演 竹内久顕、千眼美子、さとう珠緒、芦川よしみ、石橋保、木下渓、田村亮、大浦龍宇一、小倉一郎、河相我聞、大川隆法、大川紫央、大川咲也加
幸福の科学映画2019はなんと2016年の猫プロイテーション『世界から猫が消えたなら』の(タイトルだけ)パクリ。この映画を一言で説明するならば「妻は悪魔に憑かれて家を出た。長男はボンクラで役に立たない。だが長女は真面目で父親に忠実だ」である。芸術は人生を模倣する。幸福の科学映画のストーリーは大川一家のお家騒動を忠実になぞる。問題はそれがまったくおもしろくないということである。ああ、大川のボンクラ息子が抜けてからの幸福の科学映画のつまらなさときたら! あまりに教条主義的で潤いのかけらもない。ボンクラ息子、ボンクラなりに映画を面白くしてくれてたんだなあとしみじみ。このままだと耐えられずにハッピーサイエンスマラソン離脱しそうなんだけど……ドラ息子カムバッーク!
御祖(みおや)真(竹内久顕)は四十絡みのベストセラー作家。30を前にしてつとめていた一流商社を退社し、『平凡からの出発』『常勝の法』といったタイトルのベストセラーを執筆、ついに出版社を設立するにいたった。ベストセラー作家とは言っているもののビジネス本やら自己啓発本やらばかり書いてるようなので「作家」という言葉に違和感がある。そんな御祖だが、実は「光の存在」とコンタクトしているという秘密がある。まあ大川総帥の人生を美化して語ればこういうことになるんでしょう。妻と三人の子供に恵まれ、豪邸に住み、順風満帆な人生の御祖、ある日、心臓に鋭い痛みを覚えて倒れてしまう。
救急車で運ばれて緊急診断を受けると「肺水腫と心不全を起こしています……心臓に水がたまって肺に溢れ出しています」と語る医師。どういう症状なんだそれは。ともかく
「もうこの状態なら死んでいるはずなのに」
「医学的には死体です」
と妻磯子(さとう珠緒)に告げる医師。「ですので、今夜中にお子様と最後のお別れをさせてあげてください」それにしても「医学的には死体」とはすごいフレーズである。
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