『浅草花やしき探偵物語 神の子は傷ついて』てっきり浅草花やしきの宣伝映画なのかとも思ったが、宣伝映画作っても上映する映画館が浅草にはもうないし
→公式サイトより
監督・脚本・編集 堀内博志
撮影 嶋根義明
出演 玉城裕規、伊万里有、鄭家純、木津つばさ、小坂涼太郎、谷佳樹、佐藤永典、黒田絢子、大熊杏実、西村知美
「これは浅草を舞台に繰り広げられる探偵たちの物語である」ってそりゃそうだろ!としか言いようがない。というかそれ以上の中身が何もないので、本当に、なんのために作ったのかよくわからない映画。てっきり浅草花やしきの宣伝映画なのかとも思ったが、基本的にはロケ地を借りてるだけで出資などはされてない模様。そもそも宣伝映画作っても上映する映画館が浅草にはもうないし! おそらくは例によって『刀剣乱舞』『ミュージカル刀剣乱舞』をはじめとする2.5次元系舞台のイケメンを動員した2.5次元系映画として企画されたものとおぼしいのだが、それにしてもショボすぎてどこにも回収できそうな場所がない。コロナ時代、この手のイケメン舞台にも曲がり角が来つつあるようで、こうした映画も時代の徒花となるのかもしれない。
浅草花やしき遊園地で働くハル(玉城裕規)とリュウ(伊万里有)は「イースト・エンド探偵事務所」を名乗って探偵業にいそしんでいる。といってもハルの弟カンジ(木津つばさ)がとってくる仕事は占い師同士の場所取りの仲裁とか、大衆演劇の役者の穴埋めとか、そんな便利屋以下の仕事ばかり。ハルとカンジ兄弟の母美奈子(西村知美)がやっている喫茶店で三人がうだうだしていると、隣に別れ話中のカップルがいる。
「もうあなたのこと信じられないから別れる!」
「わかった。じゃあ、最後に千円貸してくれる?」
「サイテー!」
と水をぶっかけて去る彼女。男を見てびっくりの三人。それはカンジの同級生で、中学生のときに人妻と駆け落ちしたことがあるプレイボーイのテルキ(小坂涼太郎)。カンジは好きだった幼馴染の聖子ちゃん(大熊杏実)を取られたと彼のことを延々恨み続けている。テルキから美奈子が一人で喫茶店をやっている理由を訊ねられたハル、
「父さんは飲む打つ買うのあげくにノイローゼになって、隅田川に飛び込んで死んだんだよ~ゲラゲラ~」
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