「ノンフィクションの筆圧」安田浩一ウェブマガジン

【本日・東京】安田浩一出演情報(2016/12/11)12.11差別・排外主義に反対するシンポジウム 解消法・川崎・都知事選・山ゆり園事件―現状と課題を考える

12.11差別・排外主義に反対するシンポジウム 解消法・川崎・都知事選・山ゆり園事件―現状と課題を考える

12月11日(日)14:00~(13:30開場) 資料代 500円
文京区民センター2A会議室(文京区本郷4丁目15-14)
都営三田線・大江戸線「春日駅A2出口」徒歩2分、東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅4b出口」徒歩5分
東京メトロ南北線「後楽園駅6番出口」徒歩5分、JR水道橋駅東口徒歩15分
都バス(都02・都02乙・上69・上60)春日駅徒歩2分
パネリスト:安田浩一(ジャーナリスト)、師岡康子(弁護士)、三浦知人(「ヘイトスピーチを許さない」かわさき市民ネットワーク)、古賀典夫(怒っているぞ!障害者きりすて全国ネットワーク)

在日外国人や社会的弱者を差別し排除し攻撃するヘイトピーチは、今年もまた各地で吹き荒れました。しかし一方で、地域や在日当事者、日本人市民の力でそれらを跳ね返し、共生の社会を作っていこうという輪も広がりを見せています。

市民のカウンター行動や相次ぐ司法判断で一時の勢いがなくなった「在特会」等ですが、7月の都知事選挙に前会長の桜井誠が立候補して「選挙運動」を隠れ蓑に凄まじいばかりのヘイトスピーチ、差別言辞をまき散らしました。その結果、114千票を獲得したことは、彼らを支持する基盤がなお存在していることを示しています。

安倍を筆頭に現閣僚の大半が、「日本会議」の有力議員であり、政府自らが差別政策(歴史修正主義に基づく日本軍「慰安婦」問題に関する日韓合意、朝鮮学校差別、沖縄差別、外国人実習生問題、社会保障制度改悪等)を推し進め、ヘイトスピーチ・ヘイトクライムが頻発する土壌を強化しています。

こうした中でも、反ヘイトの運動は確実に前進しています。

526日には、「ヘイトスピーチ解消法」が成立しました。多くの課題、問題点を抱えつつも、在日外国人への「差別的言動」を許さず、その解消を目指す法律が日本で初めて誕生しました。その成立に大きな役割を果たした川崎市の在日コリアン等の人々は、執拗な在特会の攻撃、妨害を地域住民、日本人市民との共同の力で跳ね返しました。大阪では、ネットで在特会のヘイト攻撃を受け裁判所に訴えた在日コリアンの女性ライターが勝訴しました。差別・排外主義勢力に対する社会的包囲網は着実に広がっています。

一方、7月26日に神奈川県相模原市の知的障害者施設で、入所者46人(職員3人を含む)が殺傷されるという大量殺傷事件が起きました。容疑者は、「(障害者を抹殺することが)全人類のために必要不可欠」と公言して犯行に及びました。「優秀」な者にのみ存在価値を認める優生思想が実行に移されて、戦後最大のヘイトクライムが引き起こされたのです。大量殺傷にまで行き着いてしまったヘイトクライム、それを二度と起こさせないという決意を新たにするものです。そのために私達はどのような闘いをしたらいいのかが大きな課題になっています。

反ヘイト運動の先頭に立ってきた人々をお招きしてシンポジウムを開催し、共に今年の活動を振り返り、今後の展望を語り合っていきたいと思います。

 

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