小林クリエイト-三京アムコ 観戦記(2024年天皇賜杯軟式野球愛知県東部大会決勝戦)
6月25日に刈谷球場で行われた小林クリエイト-三京アムコの決勝戦の観戦記です。
三京アムコが初の全国大会の切符をつかむか、小林クリエイトが連覇を果たすか。注目の決勝戦を観戦しました。
小林クリエイト
020010100|4 H7 E2
101100000|3 H4 E0
三京アムコ
小林クリエイト
田村(26)、飯田(18)、田中(17)-宮城
三京アムコ
南出(18)、山本(12)、横井(20)-井口
投手成績
小林クリエイト
田村稜(豊野-愛知大-高知FD 25歳) 3回 43球 被安打3 四球1 三振0 失点2
飯田英樹 4回 57球 被安打1 四球1 三振3 失点1
田中眞人(誉-朝日大-熊本ゴールデンラークス 32歳) 2回 27球 被安打0 四球0 三振1 失点0
三京アムコ
南出晴哉 5回 90球 被安打5 四球2 三振2 失点3
山本朔矢 3回0/3 53球 被安打2 四球2 三振2 失点1
横井希(菰野-中京大 5年目) 1回 12球 被安打0 四球0 三振0 失点0
(出場選手)
小林クリエイト
7都筑(0)→7都嶋(2) 4川西(4) D牛島(58) 5杉本(25) 8浜崎(9) 9大西(24) 2宮城(10) 6葛西(1) 3宮野(8)
三京アムコ
7鶴田(8) 6平戸(10) 3藤澤(7) D藤江(9) 4牛島(1) 5吉野(6) 9佐藤(2)→H小柳津(22) 2井口(26) 8後藤(23)
(試合経過)
1回裏、1死2,3塁から4番藤江の遊ゴロの間に1点。三京アムコが先制。1-0
2回表、1死1塁から6番大西がタイムリー3ベース。更に1死1,3塁から8番葛西が叩いた打球がピッチャーを越えてタイムリー内野安打に。小林クリエイトがすかさず逆転。2-1
3回裏、無死3塁から1番鶴田がタイムリー。2-2の同点。
4回裏、ピッチャー交代、飯田。無死1,3塁から6番吉野が犠牲フライ。三京アムコが勝ち越し。3-2
5回表、1死2塁から2番川西がタイムリー2ベース。小林クリエイトが再び同点に追いつく。3-3
6回表、ピッチャー交代、山本。
7回表、1死2塁から1番都筑がサードの後ろに落ちるタイムリー2ベース。小林クリエイトが再逆転。4-3
8回裏、ピッチャー交代、田中。
9回表、無死1塁でピッチャー交代、横井。
小林クリエイトがシーソーゲームを制し、連覇達成。2年連続で天皇杯出場を決めました。
総評
中盤まではシーソーゲームで同点。ただ、やや三京アムコ有利かと思って見ていました。
裏の攻撃ということもありますし、急速に力をつけてきたチームの勢いが勝るかな、と。ただ、その勢いを止めたのが小林クリエイトの飯田投手。今日の第1試合で3イニングを投げて、そこからかなり時間が経ってからの再登板。本来の投球ではなかったと思いますし、たまに抜けてくるまっすぐがあったのですが、それが上手く作用して三京アムコ打線は狙いづらかった印象。
そして7回表に都筑選手の勝ち越しタイムリー2ベース。決していい当たりではなかったですが、3塁後方に落ちてタイムリーに。気持ちで小林クリエイトが上回った印象でした。
三京アムコはこの試合では井口捕手を起用したのですが、4度盗塁を企画されて1つも刺せず。結局2度の盗塁を得点に結びつけられてしまいました。リード面等理由はあったのでしょうが、バッテリーでなんとかしたかったですね。
投手陣は準決勝で2イニング投げた南出投手がそのままマウンドへ上がり、5回を3失点。山本投手も3回を1失点とまずまずの投球をしていました。こちらは責められない。
打線が小林クリエイト先発の田村投手の間にもう1,2点取れていれば、というところ。小林クリエイトの小杉監督も田村投手の投球で何とか序盤をしのいでくれたのが大きかったとおっしゃっていました。
小林クリエイトはこれで2年連続の天皇杯出場。昨年はベスト8でしたが、今年はそれ以上、優勝を目指すと力強い言葉。
頑張ってきてほしいですね。
歓喜の輪
表彰式
胴上げ
集合写真
ピックアップ選手
小林クリエイト 都筑 雄紀 外野手(大垣日大-愛知大 3年目)
1番レフトで出場。2安打のマルチでセンターから逆方向に捉える打球が多かった。盗塁も2つ決め足でもアピール。7回の勝ち越し打はいい当たりではなかったですが、追い込まれながらなんとか捉えた打球が3塁後方に落ちたという形。気持ちで運んだ打球でした。
小林クリエイト 大西 隆太 外野手(津田学園-名商大 10年目)
6番ライトで出場。2回表、1死1塁から完璧に捉えてタイムリー3ベースとして、この回で逆転につなげました。チームに元気を与える一打でしたね。
小林クリエイト 飯田 英樹 投手(東浦-至学館大-富山TB 25歳)
4回からマウンドへ上がり、いきなり1点を取られて勝ち越しを許したものの、そこから3イニングをノーヒットに抑えて、トータル4回を1失点。まっすぐが抜ける場面もあり、難しいところでの登板だったと思いますが、チームの期待に応えました。
三京アムコ 藤江 雄太 外野手(愛産大三河-愛産大 4年目)
4番DHで出場。1回に先制点となる叩き。4回には2ベースを放ち勝ち越しにつなげました。
三京アムコ 南出 晴哉 投手(名古屋-東海学園大 3年目)
直前の試合で2イニング投げてからの先発。前日も6イニング投げていて、当然きつい状況ではあったものの、ボールそのものは走っていたと思います。ただ、小林クリエイトも食らいついて2回表には34球投げさせられた。小林クリエイトの粘りが見事でしたね。南出投手は責められないかなと。
三京アムコ 鶴田 健心 外野手(中京大中京-中京大 1年目)
1番レフトで出場。3回裏に同点タイムリーを放つ。1安打1四球で一番打撃の状態はよかった印象です。
三京アムコ 山本 朔矢 投手(白山-愛産大 2年目)
6回からマウンドへ。7回表に勝ち越し打を打たれたものの、その後もピンチで踏ん張り、3回を1失点。役割は果たしたと思います。
小林クリエイト小杉監督、都筑選手談話
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