愛知野球通信+

名城大-中部大 3回戦 観戦記(2024年秋季愛知大学リーグ戦)

10月14日にパロマ瑞穂球場で行われた名城大-中部大の3回戦の観戦記です。
名城大は勝てば優勝が決まる一戦となりました。

名城大
200000000|2 H8 E1
00000310X|4 H9 E0
中部大

名城大
米庄(18)、岩井(17)、大嶽(28)、天野(19)-前田、谷

中部大
寺瀬(17)、津波(18)-清水

投手成績

名城大
米庄寛成 5回1/3 81球 被安打3 四球2 三振1 失点2(自責点1)

岩井天斗(享栄 4年) 0/3 16球 被安打4 四球0 三振0 失点1

大嶽一惺(美濃加茂 1年) 1回2/3 23球 被安打1 四球0 三振2 失点1

天野京介(愛産大工 1年) 1回 14球 被安打1 四球0 三振0 失点0

中部大
寺瀬太紀(小松商 4年) 5回 74球 被安打5 四球1 三振2 失点2

津波栄太郎 4回 62球 被安打3 四球1 三振2 失点0

(出場選手)

名城大
3多和田(1) 9朝岡(5) 6山蔭(13) D雄龍(8) 7五島(14) 8井上(16)→H城(4) 5海老原(6) 2前田(26)→H坂井田(7)→2谷(27)→H西山(11) 4佐藤(2)→H岩屋(10)→4

中部大
4柴山(36) 8丹羽(12)→7 D村木(10) 2清水(1) 3高橋(38)→3猪熊(3) 9木下(8) 7井手(24)→8梅田(26) 6水野(7)→5 5山下(4)→H山田(37)→5佐野(39)→H村上(29)→6宮下(28)

(出場選手)

1回表、1死2塁から3番山蔭がタイムリー。2死1,3塁から6番井上がタイムリー。名城大が2点を先制。2-0
1回裏、イレギュラーヒットと四球で無死1,2塁とするも、3,4,5番が倒れ無得点。
6回表、ピッチャー交代、津波。
6回裏、1死2塁から4番清水の遊ゴロが内野安打となり、送球が逸れる間に2塁ランナーが生還。ここでピッチャー交代、岩井。岩井から連打で1死満塁。7番井手が同点タイムリー。8番水野が逆転タイムリーを放ち、岩井がまさかの4連打を浴びてアウトを取れずに降板。ピッチャーは大嶽にスイッチ。後続は断つも中部大が逆転に成功。3-1
7回裏、2死から4番清水のソロホームラン。4-2
8回表、2死満塁までいきましたが、5番五島を抑えて0点。
中部大が逆転勝ち。勝ち点を2として、最下位の可能性はなくなりました。名城大は勝てば優勝でしたが優勝ならず。ただ、1位で中京大が最終節で1敗をすれば優勝が決まります。中京大が連勝した場合はプレーオフに。

総評

名城大は勝てば優勝が決定するリーグ最終戦。幸先よく1回表に2点先制。そのまま勢いに乗って勝ち切るかと思いました。

先発は多分リーグ初先発の米庄投手。140km/h台のまっすぐを投げて、初回にいきなり無死1,2塁のピンチを作るもそこを乗り切ると、そこから流れに乗って5回まで2安打無失点投球。6回裏に3番村木選手、4番清水選手で1点を取られたところで降板となりましたが、しっかりと役割を果たしました。

ただ、リリーフで上がった岩井投手が誤算。登板過多の影響があったと思いますが、まっすぐに力がなく、中部大に攻略され、4連打を浴びて逆転を許して降板。3週連続の試合で、土、月、土、月、土と投げてのこの日でしたから、同情の余地はありますが、チームにとっては厳しい登板となってしまいました。

それでも1点差で行けばまだ分からないというところで、7回裏に4番清水選手が一発。清水選手も春はホームラン王だったのですが、秋は初ホームラン。ようやくでた主砲の一発で試合を決定づけました。

中部大もなかなか乗り切れないリーグ戦が続きましたが、津波投手が6回から好リリーフを見せ、6回裏に打線がつながり、主砲に一発が出た。いい流れで勝ち点が取れ、理想的な試合出来た印象です。
寺瀬投手も今季初先発で、初回に2失点もそこから立ち直り5回まで投げ切って試合を作りました。貴重な勝ち点で、最下位の可能性を消せたのも大きいですね。

最終節は中京大との一戦。2位がかかる大事な戦いとなります。その前にようやくいい形になってきたと堀田監督も手ごたえをつかんでいましたし、三連盟を懸けた一戦は楽しみな戦いになりそうですね。

名城大は圧倒的に優位な状況は変わらない。三連盟への進出は決まっていますし、そこに向けて準備していってほしいですね。

ピックアップ選手

名城大 朝岡 慶 外野手(東邦 4年)

2番ライトで出場。この日は2安打のマルチで初回は2ベースから先制点につなげました。後半はヒットを量産してチームに貢献しました。

名城大 雄龍 人志 内野手(倉敷商 2年)

4番DHで出場。2安打1四球と活躍。4番に入るようになってから好調が続いています。逆らわないバッティングが光る。

名城大 米庄 寛成 投手(豊川 4年)

先発して5回まで2安打無失点ピッチング。初先発。6回裏に1死2塁から打ち取った当たりがミスもあって失点につながり降板。それでもしっかりと役割を果たし、4年生の最後に期待に応えました。

名城大 山蔭 一颯 内野手(明徳義塾 3年)

3番ショートで出場。初回に先制タイムリーを放つ。守備でちょっと痛いプレーが出て逆転につながってしまったことは反省。

中部大 水野 塁偉 内野手(大垣商 4年)

8番ショートで出場。3安打の猛打賞で6回裏には逆転となるタイムリーを放つ。4年生の意地を感じました。

中部大 井手 雅人 外野手(中部大第一 2年)

7番レフトで出場。スタメンで久々に起用され、今季初安打がタイムリー。しぶとさに期待した監督の起用に応えました。

中部大 清水 智裕 捕手(大垣日大 4年)

4番キャッチャーで出場。なかなか長打が出ていなかったそうですが、久々のホームランを放ちました。これをきっかけに調子をさらに上げていってほしいですね。

中部大 津波 栄太郎 投手(四日市中央工 2年)

6回からマウンドへ。8回表に2死満塁のピンチをありましたがしのいで、無失点リリーフ。球速はまだ戻っていませんが、こういう好投から状態を上げていきたいですね。

中部大 堀田崇夫 監督談話

(残り 984文字/全文: 3392文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ