日立製作所-JR東海 観戦記(2024年社会人野球日本選手権)
11月2日に京セラドーム大阪で行われた第1試合、日立製作所-JR東海の観戦記です。
社会人野球では珍しい空中戦となりました。
日立製作所
121000300|7 H12 E0
03300020X|8 H8 E0
JR東海
日立製作所
岡(11)、原田(19)、青野(14)、生井(12)-鮎ケ瀬、渡邊
JR東海
柳橋(12)、辻井(17)、喜久川(21)、河野(18)-牛場
投手成績
日立製作所
岡直人(徳山商工-徳山大 6年目) 2回1/3 45球 被安打4 四死球3 三振0 失点5
原田桂吾 2回2/3 41球 被安打1 四球1 三振4 失点1
青野善行(市船橋-国際武道大 6年目) 1回2/3 28球 被安打3 四球1 三振1 失点2
生井惇己(慶応義塾-慶応大 2年目) 1回1/3 21球 被安打0 四球1 三振1 失点0
JR東海
柳橋巧人(金沢西-龍谷大 3年目) 2回 34球 被安打2 四球1 三振0 失点3
辻井亮汰 5回 81球 被安打8 四球1 三振4 失点4
喜久川大輔(沖縄尚学-関東学院大 10年目) 1回 16球 被安打1 四球0 三振0 失点0
河野唯人(日大三-日大 2年目) 1回 21球 被安打1 四球1 三振1 失点0
(出場選手)
日立製作所
6宮(6) D森下(1) 9清水(10) 3東(9) 5谷内(27) 8真砂(26) 7吉川(8) 2鮎ケ瀬(0)→H松下(28)→2渡邊(29) 4野中(7)
JR東海
7三村(8) 6吉田有(4) 5山崎(0)→4 9水谷祥(1) 3平野(7)→5 2牛場(33) D堀尾(25) 4佐々木(6)→H布施(2)→3上神(28) 8吉田隼(9)
(試合経過)
1回表、2番森下がソロホームラン。日立製作所が先制。1-0
2回表、無死2,3塁から7番吉川の遊ゴロの間に1点。1死3塁から8番鮎ケ瀬の野選で1点。3-0
2回裏、1死2,3塁から7番堀尾の2点タイムリー。8番佐々木が同点タイムリー2ベース。3-3
3回表、ピッチャー交代、辻井。2死1,2塁から5番谷内がタイムリー。日立製作所が勝ち越し。4-3
3回裏、先頭の吉田有が同点ソロホームラン。1死1塁でピッチャー交代、原田。1死2塁から5番平野がバックスクリーンに打ち込む逆転2ランホームラン。6-4
6回裏、ピッチャー交代、青野。
7回表、1死1,2塁から1番宮が逆転3ランホームラン。7-6
7回裏、1死2塁から2番吉田有が再逆転となる2ランホームラン。8-7。2死1塁でピッチャー交代、生井。
8回表、ピッチャー交代、喜久川。
9回表、ピッチャー交代、河野。
JR東海が空中戦を制して2回戦進出を決めました。
総評
立ち上がりからJR東海の柳橋投手がつかまり、かなり2回表で3失点。苦しい状況となりましたが、2回裏に7番の堀尾選手が2点タイムリーを放ち、これがかなり大きかったですね。続く佐々木選手のタイムリー2ベースで同点。3回表に辻井投手が登板して1点を勝ち越されるも、3回裏には吉田有輝選手のホームラン、5番平野選手が逆転の2ランホームランを放ち、逆転。JR東海のホームラン攻勢で試合をひっくり返します。
落ち着かない序盤でしたが、JR東海の辻井投手、日立製作所の原田投手が試合を落ち着かせて、後半勝負へ。
7回表に日立製作所が宮選手の3ランで逆転。JR東海は苦しくなったが、その裏に2番の吉田有輝選手がこの試合2本目となる2ランホームランで再逆転。本人もいつ以来か記憶にないという1試合2本のホームランで試合をひっくり返し、そのリードを喜久川投手、河野投手が何とか踏ん張ってJR東海が勝利を収めました。
社会人野球では珍しい5本のホームランが飛び交う空中戦。平野選手はバックスクリーンに打ち込むホームランでしたし、吉田有輝選手も打った瞬間に入る当たりでした。
投手がお互いに踏ん張り切れなかったとも言えそうですが、JR東海としては打線が好調なのは好材料。
都市対抗野球を逃した分、今大会に懸ける思いも強いでしょうから、この勢いを今後に生かしたいですね。
ピックアップ選手
日立製作所 森下 翔平 内野手(東海大相模-東海大 8年目)
2番DHで出場。初回に先制ホームランを放ち、これを含む2安打のマルチ。積極的に振っていく打撃が光りました。
日立製作所 宮 慎太朗 内野手(市船橋-立教大 4年目)
1番ショートで出場。7回に一旦は逆転となる3ランホームラン。試合を作っていた辻井投手から見事に一発を放ちました。
日立製作所 原田 桂吾 投手(北照-国際武道大 2年目)
3回途中でマウンドへ上がり、直後に勝ち越しの2ランを打たれるも、そこからはヒットを許さず。試合の流れを作りました。
JR東海 吉田 有輝 内野手(履正社-明治大 6年目)
2番ショートで出場。3回に同点のソロホームラン。7回には逆転の2ランホームラン。どちらも狙い球を絞っての見事な打撃でした。
JR東海 平野 英丸 内野手(静岡-駒沢大 5年目)
5番ファーストで出場。終盤サードへ。2安打のマルチで、3回にホームランはバックスクリーン横に打ち込むなかなか社会人野球では見ない大きな当たりでした。
JR東海 辻井 亮汰 投手(市尼崎-中京大 3年目)
3回からマウンドへ。マウンドへ上がったイニングは1点取られたものの、4回から6回はしっかりと抑えて試合を落ち着かせることに成功。7回に逆転は許したものの、勝利への道筋は作りました。
JR東海 堀尾 良馬 外野手(神港学園-亜細亜大12年目)
7番DHで出場。2回裏、3点ビハインドの場面で2点タイムリー。チームに勇気を出させる見事な打撃でした。
JR東海 吉田有輝 選手談話
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