岐阜聖徳学園大 近藤真市監督へインタビュー。今年の振り返りと来季に懸ける思いをお聞きしました。
愛知野球通信plusを立ち上げた2023年11月に独占インタビューとしてご協力いただいた元中日ドラゴンズで岐阜聖徳学園大監督の近藤真市氏。
2024年の岐阜聖徳学園大を振り返っていただく形で、今年もお話を伺いました。
2024年の岐阜聖徳学園大は一言で言うと惜しい1年。特に春。
春のリーグ戦では中部学院大との一騎打ちに。開幕から9連勝を記録し一時は首位に立った。最終節で中部学院大と1勝1敗となり、トータル10勝2敗で並んでプレーオフに。
プレーオフでは9回2死まで1点リードし、あとアウト1つというところでしたが、ここで同点タイムリー2ベースで追いつかれ、タイブレークの末敗れてしまう。
秋のリーグ戦は前半で東海学院大に連敗し苦しい状況に。それでも上位にいた岐阜協立大に連勝して2位の可能性を残し、最終節で中部学院大に1勝1敗と意地をみせて、2位を確定。東海地区の代表決定戦に滑り込む。
代表決定戦の1回戦で日大国際関係学部にシーソーゲームの末敗れ、2024年の戦いは終了となった。
〇今年1年を振り返って

岐阜聖徳学園大 近藤真市監督
-まずは春のシーズンから伺いますが、決定戦のタイブレークで中部学院大に敗れ優勝を逃しました。
近藤真市監督(以下近藤):「今年の春はオープン戦が今一つで不安だらけの状態でリーグ戦に入りました。正直、リーグ戦前は最下位すらあるかもと思っていました。開幕戦の東海学院大戦でいきなり苦戦も逆転勝ち。そんなスタートから1試合1試合、選手が成長していく中でチームが段々とまとまっていきました。」
-どのあたりで状態が良くなっていきましたか。
近藤:「4試合目の岐阜大戦。この試合では負けている試合を終盤ひっくり返して勝った。ここからチームの勢いは加速していったかなと思います。」
-最後は中部学院大と一騎打ちに。
近藤:「中部学院大と対戦の前、岐阜協立大との試合で負けたのが痛かった。そこまで9連勝で来ていて、10試合目でしたが1-2の惜敗。これを勝っていれば、1ゲーム差リードして最終節を迎えられた。そうなれば、2試合で1勝すればいい。結果がどうなっていたか分からないにせよ、もっとプレッシャーをかけられた。」
-結果、9勝1敗同士で最終節に突入し、中部学院大とは1勝1敗。並んでプレーオフとなりました。
近藤:「プレーオフは紙一重の試合。勝たせてあげられなかったなという思いもありますが、ここぞというところで中部学院大の集中力が素晴らしかった。」

クロスプレーがセーフとなって歓喜に湧く中部学院大の脇で実山捕手は動けず。
-春は投手陣が頑張っていた印象です。
近藤:「春のリーグ戦の防御率はほぼ1点(チーム防御率1.08)。もう完璧ですよ。」
-一方打線では苦労していました。
近藤:「春先は打線が湿りがちというのは仕方ない面もあったと思いますし、投手陣がいいので、その分打たなきゃというプレッシャーもあったかなと思います。」
-逆に秋のリーグ戦は投手陣で苦しみ、前半で東海学院大に連敗。結果的に中部学院大の独走を許す形になりました。
近藤:「想定外のピッチャーの崩れが起きた。特に軸となる投手、有賀(達彦・東海大諏訪/4年)、伊藤(貴人・浜松湖北/4年)がどちらもいない時期もあって、計算が出来なかった。それが苦しかったですね。」
-そんな中、春とは違い打線がカバーしていました。
近藤:「前田(大成・滝川二/3年)が1番に収まり、4番に山本(柊太・掛川西/2年)が入って軸が出来た。これでつながりが出来たのが大きかったかなと思います。岡崎コーチ、竹中コーチがしっかりとやってくれて、選手たちも吹っ切れた部分もあったのかなと。」

秋は4番に座った山本柊太選手(掛川西/2年)
-秋は2位までが東海地区の代表決定戦に出られる。他力の状況ではあったが、最終節の中部学院大戦の1戦目を勝って、岐阜協立大が負けて2位が確定しました。
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