東海地区大学・社会人有望選手特集⑩ トヨタ自動車 増居翔太投手 “日本選手権でMVP。今シーズンは1年間、エースとしてチームを勝たせる”
昨年の日本選手権にて大車輪の活躍を見せ、チームを2年ぶり7回目の優勝に導いた増居翔太投手。
京セラドーム大阪で149km/hをマーク。相手打線を圧倒する姿に、「どうしてNPBはドラフトで指名しなかったんだろう」と不思議に思うファンの声も相次いでいました。
近年は大卒社会人の3年目や4年目に指名されてNPB入りし、活躍する選手もたくさんいます。増居投手が今、NPBに対してどう思っているのか、昨年の秋の快投の理由、今年の都市対抗野球への思いなどをお聞きしていきました。

トヨタ自動車 増居翔太 投手
〇昨年を振り返って
日本選手権での大活躍、MVP獲得が印象的でしたが、日本選手権前まではなかなか状態は上がらなかったという。「夏まではなかなか状態がしっくりこない中で、都市対抗の時は最低限の状態までは持っていけました。ただ、そこからガクンと調子が悪くなってどうしようかなという状態に」。

9月のオープン戦での投球。あまり状態は良くなかった。
そこから試行錯誤を繰り返し、秋の伊勢大会の前のキャッチボールぐらいから徐々にいいボールが投げられるように。伊勢大会で状態が上がったという実感を得られた。「日本選手権の時に納得のいくパフォーマンスが出せた。良くない状況から修正できたというところがいい1年だったかなと思います」と納得の表情をみせた。
〇ドラフト会議の時の心境
昨年はドラフト解禁の年でしたが、プロへの意識は「無かった」という。
もちろん行きたい思いはある。ただ「そのために自分の練習を変えたり、プレースタイルを変えるということは1つもなかった」と強調する。
NPBからの調査書は1球団のみ。当日は「よほどの確率じゃないとないだろうなと思いながら見ていました。序盤で左ピッチャーが結構指名されたのでもしかしたらあるかもと思った時もありましたが、やっぱりなかったか」と当日の心境を振り返ります。
日本選手権の快投の時に『なんでかからなかったんだ』という声が出ていました。それについても「ドラフトまで、特に夏までがあんまり良くなくて、それを見ての評価だったと思う」と淡々と語ります。

日本選手権で別人のような快投を見せた。
〇自身の投球の特徴
(残り 1274文字/全文: 2380文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ