BUBU’S EYE

「ベンチすらはずれたこともありました。キャプテンなんてできない。その話が来たら断ろうと思っていました」土家拓人 (日体大4年)

キャプテン・インタビュー(大学編)

 

シーズンイン前からインタビューを敢行してきました。何人聞いたかわからないくらい(苦笑)テープ起こしに追われる毎日となりましたが(汗)自チームのことはキャプテンが一番知っているはず。今年のあのチームはどんなチームになったのか。シーズン前のカップ戦、定期戦、スプリングトーナメントなどで直撃インタビューしました。チームの顔であるキャプテンの皆さん、ご協力ありがとうございました。もしかしたら、次はあなたのチームのキャプテンに突撃インタビューもあるかも。

 

PHOTO Yukie Yamamoto

土家 拓人 (つちやたくと。日体大4年・北陸)

BB キャプテンの選出方法を教えてください。

ーーーー だいたい、藤田監督の指名だったり、学生コーチなどスタッフ陣も多いのでスタッフ陣で話しあった結果決まることが多いです。今回は藤田監督からの指名でした。いつもは「やってくれるか?」と聞かれるのですが、今回は「お前やれ」の一言で、「はい」しかなかったです(笑)

自分自身は足のケガ(ジョーンズ骨折。第5中足骨疲労骨折)でずっとプレイができていなかったので、プレイタイムをもらえてませんでした。ベンチすらはずれたこともありました。他人には言えないしキャプテンなんてできない。その話が来たら断ろうと思っていました。でも、命令だったから断れませんでした。

 

BB 去年のトーナメント優勝は?

ーーーー 新3年が主体となって、ジャンピエールで勝ち取った優勝でした。

 

BB 大学はトーナメントで勝っても、リーグ、インカレで勝てる保障はない。勝った時はうれしかったと思うけど、重みが違う。その違いもひしひしと感じたのでは。

ーーーー そうですね。インカレだと仕上げてくるし、春の王者になったことで追われる立場になったり、一つ目標がクリアしたことで、その後の伸びが少なかった。その反省を踏まえて、今年はやって行こうとしています。

 

BB 目標は。

ーーーー 〝常勝〟を掲げています。

 

BB 今のチームの状況。

ーーーー 去年までの主力メンバーが残っていて、優勝も狙えるとみんなわかっています。春のトーナメントは優勝しているので追われる立場ですが、構えるのではなくどんどんチャレンジする精神で。プレイをしていて楽しいバスケット。上下関係もなくなり、でもメリハリはつけています。横の関係も大事にしている。言うべきことは言う。

 

BB 今年のセールスポイントは。

ーーーー そこは変わらず、イケイケガンガン。さらに、ジャンピとコネのインサイドの強味だったり、石川の外のスリーとか、個人個人の強さ、技を生かしつつ早いバスケット。

 

BB 選手層は。

ーーーー 2年前だと56人しか使わなかったのですが、今は1213人くらいまでみんながからめる。選手層は厚くなっています。違う持ち味があるので流れを変えたい時は早い選手をどんどん出す。

 

BB ネクストブレイクというか、今年注目してほしい選手は誰ですか。

ーーーー 同期で市船出身の下川。試合には今まで出ていなくて、JAPAN3×3のほうで経験を積んで試合にからめると思います。身長(188㎝)もあって手先が器用。あと2年の小田(福岡第一)はシュート力があるのでもっと自分を出せばいい選手になれる。その2人が鍵を握ってくれるかな。

 

BB 今年の関東はいよいよ東海大も留学生が入り、いないのは筑波ぐらい。戦国時代到来か。

ーーーー そうですね。どこが勝ってもおかしくない。そこが大学バスケが面白いところでもありますし、調子やコンディションで変わってくる対戦カードが多い。

 

BB 自分自身としては。

ーーーー 今までプレイタイムをもらえてなかった分、コートに立てる時間を増やしていきたい。チームを勢いづけれるようなプレイヤーとして、デ

ィフェンスから頑張っていきたい。声掛けや雰囲気作りもできる限りその面にフォーカスを置いていきたい。

 

BB 今年の日筑を終えて。

ーーーー これまでの主力に加えて、4年の思いも加わっていいチームになってきていると思います。

あとはケガとか不測の事態がないように。学生のトレーナーがいるんですけど、そこも変わっています。トレーニングも今週はこういう意図があってこういうメニューをしますと確認。身体を思ってのトレーニングで身体が強くなっているし、ケガ人が減りました。藤田監督からは試合前のは準備、ルーティーンについてよく言われています。20分前に来るのではなく、20分前にはコートに入って練習ができる状態にしろ、と。最近はそれがみんなの意識に根づいて、いい練習ができています。

 

BB 筑波の手応えは?

ーーーー なかなかあそこまで全体的に大きなチームと対戦することがないので、いつもとの違い「あっ、ここで手に引っかかる」のかという違いがありました。筑波も冬に向けてこれから上げてくるチーム。まだ敦也(小川)が抜けた穴が埋め切れてなかったり、准平(岩下)と星川の2人がケガから復帰したばかりなので、これから脅威になってくると思います。意識的にも筑波は変わってきている。今日はジャンピとコネの出来が良かったので勝てた。そこを止められた時をこちらも意識しています。

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