「小さいので全員がやらなきゃいけない。走ることも、ディフェンスもルーズボールも」ホームでWヘッダー福島商意地の連続勝利。日清東北ブロックリーグ
早朝から、会場高である県立福島商体育館に水野慎也コーチはこの日9月7日、翌日8日と連日開催される日清東北ブロックリーグの準備に追われていた。 前日夜にセッティングは終わっていたが、やるべきことはたくさんある。何より、昨年福島商はこの大会を経験していなかった。自らも、日中韓の日本代表ヘッドコーチとして8月25日(日)~31日(土)の期間、韓国・慶尚北道において行われた第32回日・韓・中ジュニア交流競技会のさい配をふるって帰国したばかり。 また、この日は福島商はダブルヘッダー、午前中には仙台大附明成(宮城)、午後には羽黒(山形)と対戦する。ホームコートの運営にとどまらず、負けられない一戦が控えている。 しかし、福島商の選手たちはまったく動じていなかった。 下級生主体の明成は最大14点差からまくり、2点差まで耐えてボールを回りし、要所でビシャッとスリーを決める。 自分たちのペースを崩さなかった。 羽黒は登録ミスでモンゴルのバトサイハン エルフバヤルが出られない状況になったが、 キャプテン88加藤誠大、26八木叶の2ガードが縦横無尽に攪乱して対抗する。しかし、4Q終盤で失速した形だ。 明成66(14ー26 .20ー13.16ー24.16ー9)72福島商 羽黒63(13—20.24—18.18—21.8—22)81福島商

福島商4柳内と明成12三浦のマッチアップ PHOTO BUBU
活躍選手インタビュー 柳内 海輝(福島商4・3年・176㎝) BB ブロックリーグの経験は? しかもホームコートでの開催。 ーーーー 今年初めてです。福商でやるんだとびっくりしました。他の会場は広くないんですか? BB 福商コートは冷房はあるし、やりやすかったのでは。コンビニも学校の目の前にあるし。 ホームコートのWヘッダーで連勝でした。試合前はこの大会をどう位置付けとしてとらえてましたか。 ーーーー この大会は、明成さん、羽黒さんといった強いところとやれる貴重な大会。 水野先生がよく言うわれるんですが「自分たちは結果よりも内容で成長できることが大事」だと。 その内容がよければ勝ちにつながる。 今日はまだ詰めが甘いところもありましたけど、内容がよかったのでどちらも勝てたと思います。 BB 私の記憶では、水野先生は福島南にいた時に明成とは対戦しているけれど、福島商と明成との対戦は初めてだと思います。 ーーーー 初めてです。東北大会では一緒に出ていてもいつも逆のヤマでした。 BB 明成はいつも福島東稜との準決勝で対戦していましたね。実際初めて明成と対峙してみて感じたことは。 ーーーー むちゃくちゃディフェンスとか球際も強くて、水野先生も「ここまでディフェンスいいチームはないぞ」と言われてました。 普段、1試合やってもあまり疲れないんですけど、最後脚をつっていて、そのくらいの強度でした。 いいディフェンスをしてくれているから学べたところもありますし「強いディフェンスしてくれるからこう動け」という感じでいい経験になりました。 例えば、スクリーンプレイで、自分がきれる時に身体が強いからスクリーンの壁の間に(ファイトオーバーザスクリーン ※スクリーンに対して、マッチアップする相手を入れ替えず、マークマンに密着した状態で付いていく方法。スクリナーとボールマンの狭い隙間を 無理やりくぐり抜ける動き)入られる。そういうところも工夫して、逆にフェイントいれてブラッシングする時にスクリーンにひっかかるような工夫とか。 上に上にディナイしてくるので、ボールカットしたり、ボールを動かしてそういうズレを作って攻めるとか。 個のディフェンスが強いから面と向かった1対1は難しいので。 BB といっても、勝負所はゴリゴリいってましたよね。あれがなければ柳内くんではないですよね。 ーーーー そうです。 BB 苦しい場面になると、外からのプレイだったり、ねじ込んで&ワンしたり、それが役目だから。 ーーーー そうですね。今キャプテンもやりながら、点数を取るのが仕事だと思っているので、苦しい時間帯は責任を取るつもりでやっています。 BB ガードとしてもいいパスも出すし。 ーーーー それは仲間がいいスペースを作ってカッティングしてくれるので、パスも出しやすい。 BB 早い話が全部やる(笑) ーーーー うちは全員小さいので全員がやらなきゃいけないので。走ることも、ディフェンスもルーズボールも。全員でやらなきゃ勝てない。 俺は得点を取っているから目立つだけで、5齋藤涼太もめちゃくちゃ頑張ってくれるし、6鈴木健斗もスリーポイントシューター、スターターでなくても郡司真也がボールを運んでくれたりとか相当助けてもらっています。

サウスポーシューター6鈴木 PHOTO BUBU
水野先生も上級生のチームというやりかたで、1、2年にパスをしてミスするのであれば3年が責任取ればいいだろう、と。 学年が変わると責任も変わってきくるので。 BB ウインターカップ予選に向けてはどういうところが課題になりますか。 ーーーー インターハイで日本航空とやった時に、自分たちのミスで点差が離れてしまいました。そのミスは修正しなきゃいけない課題で、このブロックリーグにも臨んでいます。 今日はだいぶ少なかったから勝てたんです。それでもまだなくせるミスはある。 明成さんも羽黒さんも追いつかれて14点差から2点差になった時も、自分たちのミスで簡単なプレイをやらせて追いつかれてしまった。 BB 以前に比べて使える選手が増えているのでは。 ーーーー 底上げを頑張ろうということで、2年がだいぶ頑張って「2年が中心だ」と やったことはあるんですけど。 3年がいなくなったあとを考えると経験を積んでもらわないと。実際2年に助けられている部分はあります。

福島商1年センターによる羽黒。PHOTO BUBU