BUBU’S EYE

「高校バスケに悔いなし。次は大学で」大角(秋田工3年)和田(北陸3年)

大角 洸碧(秋田工63・3年・188㎝・御所野学院/秋田ノーザンハピネッツU15)

PHOTO BUBU

1回戦で対戦相手となった2人。得点差はついたものの、ともにチームを引っ張るエース。身長も188㎝と同じだが、今大会にかける思いもまた並々ならぬ思いを抱いてウインターカップに臨んだ。

大角の場合、中学時代は、.LEAGUE U15 CHALLENGE CUP 2021でMIPを受賞。高校に進んでからも、秋田県内てインターハイ出場を有力視されていたが、その大角が連休中の練習試合で骨折のアクシテントに見舞われた。インターハイ予選は、ぶっつけ本番で挑んだが、

「疲労で最後は走れなくなってしまいました」(大角)
チームの目標は全国大会出場と、大物を倒して東北ベスト4入りを掲げていた。ウインターカップはラストチャンス。大角にとって初の全国の檜舞台となった。


BB  もしかして引退? とも思ったけど、やめられないよね、あのままては。

ーーーー はい(笑) インターハイ予選て負けて、このまま3年間全国大会に行けずに終わってしまうのは嫌だなと思いまして、続けました。

BB 気になったのは秋田工はボールサイドらしか攻めないんだと。東北大会では走りまくった印象があったけど。

ーーーー ディフェンスの圧に負けて普段のバスケットが展開できなかったな、という後悔はあります。

BB 思い描いていた全国大会と肌で感じた全国大会に差はありましたか?

ーーーー 自分たちの力を試すには北陸さんのような強豪チームとやりたかった。そこに真っ向勝負できればと思っていましたが…。

PHOTO BUBU 来年の秋田工エースを担う21山野の跳び込みリバウンド。東北大会て覚醒、必死のリバウンドはこの写真でも明らか。この試合8R

BB 何が足りなかった?

ーーーー 自分の力が足りなかったのもあるんですが、キャプテンとしてチームを鼓舞して楽に、もう少しいつものようにプレイさせるべきたったと反省しています。


BB 普段の何%ぐらい?(※17点、スリー3/13、5R、1スティール)

ーーーー 半分も出せなかったと思います。あっという間に試合が終わってしまったなという印象があります。


BB ミーティングも長かった。

ーーーー そうっすね。今の3年はインターハイ予選が終わってからすこく苦しい思いをしてきた代でした。1回チームが崩れそうになるくらいショックたったので、それを乗り越えてきたということで小松先生からもメッセージをもらいました。
「(他の学年に比べ少ないんですけど)3年間この人数でよく頑張ってきた」と。
トータル7人てウインターカップまで残ったのは5人でした。

BB 崩れそうになったのって…

ーーーー 負けたショックが大きすぎて、立ち直ることができなかった。それが続きました。東北大会前にミーティングを開いて、
「まだウインターカップがあるんだから、もう一度やるぞ」と、自分と先生が中心となって話をしました。

BB やめた2人は?

ーーーー 就職試験があったので。

BB 3年間を振り返って。

ーーーー 全国大会に出るには、県予選を勝つ難しさとかあって苦しい思いもあったんですけど、全体的に見れば最後のこの舞台で、1回戦で強豪の北陸高校さんと対戦できたというのは、すごくいい経験になりました。自分のレベルアップにもチームのレベルアップにも後輩のレベルアップにも大きくつながったかなと思います。

BB 北陸のキャプテン和田君とマッチアップしてたよね。

ーーーー 彼は日本代表も経験していて、フィジカルの差だったりドライブのキレだったり、すべてが自分が劣っているなというところがありました。自分は大学でも続けるので、そういう相手とマッチアップしていく。ああいう選手を超えていかないとこれから先自分はないと思っているので、頑張っていきたいと思います。
 
ということで、『次は大学で』とマッチアップしたキャプテン同士2人で記念撮影をして、再会を誓う。

PHOTO BUBU

和田 拓磨(北陸4・3年・188㎝・千葉ジェッツU15/五井)

北陸・和田の場合。福岡インターハイでは、ピュアシューターを自負する和田がまさかの武器ともいえるスリーポイントが不発。
川内戦 スリー0/7
中部大一戦 スリー0/10
東山戦 スリー0/9

チームはヤマと見られた東山との対戦に終盤までもつれたが、
「勝負所て流れを作るべき自分が決められなかった」とみずからのふがいなさを嘆いていた。


(北陸129-71 長崎工戦後)

BB また東山のヤマに入りましたね。

ーーーー はい。見た瞬間、むっちゃうれしかったです。インターハイで負けてしまって、またこのウイタ-カップという場て東山さんと戦えて光栄でした。

絶対今回はリベンジするという気持ち臨みました。これが決勝戦だという気持ちてした。
あとは見ている人たちに感動を与えられるような試合をしたかった。

BB 今回は北陸全体からやる気にあふれているなぁと思いました。

ーーーー 3年にとってはこれか最後の大会。もう何年も見られて知ってのとおり、ウインターカップは3年の大会。そこを3年が自覚して、練習に励んできたので、絶対に負けない。

明日の東山戦は秘策があります。それを見てください。

BB おおっ!


(東山84-72 北陸戦後)

BB シュートだけでなくドライブも身につけた?

ーーーー アジアカップから帰ってきてから意識するようになりました。これまではシューターでしたが、今は〝3(スリーポイントシュート)&D(ディフェンス)〟ディフェンスを要求されてきました。

相手のオーストラリアや中国の選手は自分が想像していた以上のフィジカルでした。国内ではフィジカルはあるほうだと思うのですが、世界のレベルを痛感しました。

その意味でもシュートだけでなくドライブも世界はこういうバスケットをしているんだと。スリーポイントだけではダメ。ドライブやポストプレイに力を入れて取り組んできました。

BB 3年間で学んだものは。

ーーーー 人間性とか主体性。寮生活で日常の生活もしっかりやること。

BB 今年の北陸のカラーは。

ーーーー 以前はやんちゃ軍団にしたいと思っていたてすけど゛、Aコーチの八木先生と話した時に「自分たちらしさを出そう」と。昔、ご存じの通り強かった時は昔とはバスケットも違うし、違うタイプ。自分らしさ、声を出す雰囲気とか、昔(の北陸と比べて)ひけを取らない自分たちの良さを出していきたい。

特にインターハイからの成長ぶりとか、ディフェンスの一つひとつとか、フリースローの時にハドルを組むとか。チームメイトがシュートを決めた時に手を広げて声を出す。インターハイの時は悪くはなかったと思うんですが、より助け合いの精神とか信頼関係を築くけていて、いいチームになったなと思っています。

BB 秘策は?

ーーーー 1-3-1のマッチアップゾーンみたいな。最初はけっこうはまったと思ったんですけど、相手のパスの早さとか展開の早さとかひと回り上だったという印象です。

自分たちが秘策を持っていても、そのあと対応してくる東山さんの対応力が凄かった。得点にからむ3人以外の選手にいぶし銀のプレイで決められてしまいました。

BB インターハイの時、スリーが入らずに終わったけど、今回は?

ーーーー 2本決めました。(※15点、スリー2/8、5R、アシスト2)

BB 自分の仕事という点での手応えは? やりきれた? 顔がスッキリしているからやりきれたかな。

ーーーー やりきれたし、悔いはないです。はずしてもみんなが(打ち切っているから)いいよと言ってくれているし、自分の好きなようにバスケットをさせてくれたみんなに感謝しています。久井先生、八木先生がミスしてもすぐ出してくれたり、本当に感謝しかないです。

 

 

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