西武・平良海馬が先発に意気込み。「的を絞られないように」。
11日のロッテ戦に向けて予告先発の西武・平良海馬投手が意気込んでいる。
前回登板の4日オリックス戦では7回3安打無失点も勝ち負けはつかず。114球は先発転向後2番目に多い球数だが、「前回登板から疲れもなく、状態はよい」と力強く語っている。
ロッテ戦は3登板で3QSも1勝2敗。ここ2試合は援護点0点と打線の援護に恵まれなかった。1登板の楽天を除くと、被打率.243は対パ・リーグで最低の数字だ。
ロッテ戦の具体的な投球を振り返ってみると以下になる
初登板(4月11日)は6回被安打1、奪三振8、四死球4、2失点。
2度目(5月11日)は6回被安打8、奪三振6、四死球0、2失点。
3度目(7月5日)は7回被安打8、奪三振5、四死球0、2失点。
「ロッテは対戦回数を重ねているので、策を練っていきたい」と話すように、平良投手自身も登板ごとにロッテ打線の対策の変化を感じているようだ。
その変化を感じられる要素とは2つ挙げられるだろう。
1つ目が被安打。前回と前々回で浴びた8安打は今季15登板で最多の数字。初登板時は被安打1と抑えていただけに、2試合連続で被安打8はロッテの対策が功を奏していると考えられる。
2つ目は2度の四死球0であること。平良のBB/9は 3.43と平均以下の数字。今季は3度四死球0であるが、そのうちロッテ戦が2度ある。ロッテ打線が狙い球を絞って打つことができているからではないかと考えられる。その結果が2試合連続で安打8に繋がっているのではないか。狙い球に対してしっかりアプローチをしているからこそ、四球が出てないと考えられる。
「10球ほど投げ、一通りの球種を確認しました」と平良投手は前日のブルペンを振り返った。
これまでの平良投手の球種割合を振り返ると、
ストレート:34.0%
スライダー:21.8%
スプリット:19.1%
カットボール:15.1%
ツーシーム:5.0%
カーブ:4.9%
普段の球種割合からどう変わるか、見どころだ。
(文・壁井裕貴)