限界突パ

オリックス、ロッテ、西武は「0」。楽天は「11」。リリーバーたちの気になる数字。パ・リーグの順位に影響する?

乱闘、隠し球、ダブルヘッダー。
近年、プロ野球でめっきり見かけなくなりました。

ぼくが定点観測する楽天では、最後に両軍入り乱れた「乱闘」は今から6年前のこと。

隠し球。このトリックプレーが最後に記録されたのは2009年6/30オリックスvsソフトバンク戦。MLBでよく見かけるダブルヘッダーも日本のプロでは1998年を最後に開催がないそうなんです。

これらに続き、来年、再来年には、マジほんと全く見かけなくなるのでは?という事象がありまして。

そう!

『リリーフ投手の3連投以上』なんです。

というわけで、野村ID野球で《野球を記録で語るおもしろさ》にドハマリしたしばかわコラム4回目は、パリーグの3連投以上の推移を、ざっくり5分で確認してみよう!という趣旨になります。

ちなみに、本稿でいう3連投とはカレンダーベースです。日曜日に登板し、週明け火曜日に投げた場合、試合日換算だと2連投ですが、カレンダーの場合は試合のない月曜日を挟むため連投扱いにはなりません。3連投=3日連続登板の意です。

8月14日現在、パリーグでは下記のとおり15回となっています。

《ソフトバンク》 3例
オスナ(4/26、4/27、4/28)
田浦文丸(5/3、5/4、5/5)
嘉弥真新也(5/3、5/4、5/5)

《楽天》 11例
安樂智大(4/19、4/20、4/21)
内星龍(6/7、6/8、6/9)
酒居知史(6/8、9/9、6/10)
鈴木翔天(6/13、6/14、6/15)
松井裕樹(6/13、6/14、6/15)
酒居知史(6/15、6/16、6/17)
酒居知史(7/4、7/5、7/6)
酒居知史(7/11、7/12、7/13)
松井裕樹(7/11、7/12、7/13)
鈴木翔天(7/15、7/16、7/17)
渡辺翔太(7/15、7/16、7/17)

《日本ハム》 1例
河野竜生(6/17、6/18、6/19)

近年、球界の先頭に立ち、投手陣の運用にメスを入れてきたオリックス、ロッテはゼロ。
現在パリーグ1位の防御率2.90を誇る(ちなみに救援防御率2.76も同1位です)西武も1度もありません。

いっぽう、2年連続で防御率最下位に沈む楽天は11回。
リーグ全体の73%を独占し、酒居知史に至っては3連投を4回記録しています。

しかし、ここで注意したいのは、Aクラス巻き返しを目指すイーグルスは、オールスターブレイクに1軍投手コーチを入れ替えました。小山伸一郎コーチが2軍へ行き、それまでファームで3年間若手の指導に当たった永井怜コーチが1軍に着任しました。

以来、球宴明けで連戦日程が続く後半戦で3連投はゼロです。楽天のブルペン運用が改善されたか?は全日程終了まで見守る必要はありそうです。

次に、3連投以上の数がどのように推移してきたのか、2005年までさかのぼってチェックしてみたいと思います。

【表1】パリーグ3連投以上の数

(残り 1141文字/全文: 2324文字)

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