限界突パ

「3試合のみで抹消」。日本ハム・吉田輝星はノーチャンスなのか?公示ニュースに戦々恐々。

日々、なんとなしに流れてくる「公示のニュース」という切り口のコラムを以前に書いた。

ファンとしては応援している選手が登録を抹消されると何事かと心配になるが、そこにはチーム事情がある。だから、過剰に反応する必要はない。

シーズンの序盤の頃はポジティブな要素が多かった。抹消といっても、選手の評価が下がったわけではなく「登板間隔を空ける」などシーズン終盤を見据えてゆったりとした起用法の中で戦い、さまざまなオプションを構築していく。

シーズン当初からカツカツのローテーションで戦っていたなら持つものも持たなくなってしまう。今のうちにたくさんのトライをして戦力の厚みと選手の休養を果たしていく。だから、シーズンの中盤までくらいの選手が抹消されたという公示ニュースはそれほど大きものではないという側面があった。

しかし、9月に入ってからはワケが違う。そもそも、戦力の整備はとうの昔にすぎており、これからは本当に戦力になるものだけが1軍の舞台に上がる。そういうものだ。だから、この時期に抹消されてしまうということはただ事ではない。

もちろん、理由があるケースも存在する。来たるべき決戦に向け、上位争いをしているチームであれば、仮想敵国を設定し、その相手にベストメンバーをぶつける。そのための抹消が必要な時はある。

一方、そうではないケースがある。長く2軍でくすぶっていて1軍昇格のチャンスをもらう。あるいは、1軍に帯同しているが、スタメン機会はほとんどない。いつ入れ替わっていてもおかしくない「レギュラー以下」ながら居座っている選手たち。

これらの選手がチャンスを与えられたりした後に抹消になるのはただ事ではない。見切られたケースも少なくないのだ。ここからの公示ニュースは落ち着いて見ていられない。

そういった意味では91日の公示には少しハッとさせられたものだ。

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