限界突パ

西武・與座「すごい大事な日になる」。13日、ソフトバンク戦に意気込み。

先発予定の輿座選手が囲み取材に応える

明日13日のソフトバンク戦に挑む西武は與座海人が先発することが発表された。

與座は今季14試合に先発して2勝5敗防御率は3.38をマークしている。勝利数こそそれほど多くないものの、防御率3点台は安定したピッチングを続けていると言える。

明日、対戦するソフトバンク戦は1勝2敗ながらも防御率は2.25と好投している相手。特に、今回は中9日とあって、輿座にかかる期待も大きい。

今日で連勝は5で止まったものの、当然、CSを諦めていないチーム事情もあって、「負けられない」登板であるのは間違いないが、ここで與座に求めたいのが、勝負所の的を射たピッチングである。

9月に入り、どのチームも厳しい戦いが続いているが、日程的にも変則になってきている。順位と対戦相手によって投手のローテーションを変えてくることはザラにあり、それはまさに9月だからこその戦い方だ。

與座は今季、ソフトバンク戦では抑えているイメージが強い。
本人は直接的に言われていないというものの、ここでの登板が意義するものは大きいだろう。勝負所となったところで、中9日明けて、この試合に当てられたのだ。

與座は話す。

「(ソフトバンクは)いい結果が出ている相手でもあるので、 そういう期待を汲み取って投げていかないといけないなと思います。 後半戦だけで3試合くらい投げているので、 自分のピッチがどう変わっているのかとか、相手の攻めがどうなっているのかを見返して備えてはいきます」

この終盤に来て苦手の相手に投げることはない。優位性のある相手に投げて行き勝利を積み重ねていくというマネジメントはこの時期にこそ、起きやすい。

言ってみれば、今回の與座の先発は単なる「先発飛ばし」ではなく、非常に意義のあることなのだ。

当然、與座にかかるプレッシャーは簡単なものではないかもしれない。

これまでのようにいかな部分もある。しかし、先発ローテーションには必ず、こうした鍵になる登板があり、そこを乗り越えて行かなければいけない。

今季の西武は苦しい戦いが続いているが、これから先、今回のようなことは起きてくる。そのためにも「勝負所に強い」投手であることを見せつけないといけないし、與座が投手として、一段階上がるためにも、しっかり結果を残さなければならない。

「去年の反省でもあった後半戦の調子を上げるという課題が残っているので ここから結果を出せるか出せないかというのが課題になってくると思う。 そこはずっと意識してやってきた部分なので 明日はすごい大事な日になるかなと思います」

ただの先発飛ばしではなく、勝負所に挑む気概が必要。
與座にとって次なる段階を踏む登板になることは間違いない。

(取材・文 氏原英明)

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