限界突パ

リーグ3連覇のオリックスも照準はNo. 1投手、常廣か前田か。地元の高卒捕手、中継ぎサウスポーも補強ポイントか。【2023年ドラフト オリックスはコイツを獲れ!】3、5年後の予想オーダを掲載。

プロ野球のドラフト会議まで1週間を切った。学生に義務付けられているプロ志望届が締め切られ、各球団はこれからドラフト本番へ向けてシミュレーションを行なっていくところだろう。一方、ドラフト候補の方を伝える側としては、どの選手が1位指名されるのか、どの球団がどんな選択をするのかの報道がなされているが「PLジャーナル限界突破」では「指名予想」というありきたりな企画ではなく、各球団のチーム事情から「指名すべき選手をコレだ!」と題して指名を提案していこうと思う。3年後、5年後のローテーションやオーダーを独自作成。それを見ながら、ファン同士での議論するネタにして欲しいと思う。最終回はパ・リーグを3連覇した「オリックス」。(文・氏原英明)

パ・リーグを3年連続で制したオリックスの育成は順調に進んでいる。
実は昨年のドラフトで育成指名の最後までドラフト会議に出席していたのはオリックスの中嶋聡監督ただ1人だった。監督という職務が編成に関わる時代ではないと思うが、どのような選手がチームにいることを把握しているからこそ参加に興味を示すのだろう。

また、監督がドラフトの育成まで参加しているという姿勢はチーム内に伝わるはずである。1軍監督のそうした視線がオリックスの成長を促しているのはいうまでもない。

そんなチームの戦力図を見ていくと、25歳以下の投手たちが多くいて、今後の行先は明るい。何より驚きなのは、今季、支配下登録選手の中で登板がなかったのはルーキーの日高暖己だけだった。
それほど順調に選手が成長している証拠だ。山本由伸の今オフにはメジャー挑戦するのが濃厚だが、それでもあまりある戦力である。

3、5年後の青写真を見ていこう。まずは投手から。

オリックス投手陣の未来予想図

宮城大弥、山下舜平大、東晃平が3年後もローテを守るだろう。そこに、若い世代が簡単に名前が上がってくる。中継ぎ陣は流動的だが、クローザー、セットアッパーはそのまま据え置きになる。
そう考えるとそれほど投手に苦労していないように見えるが、やはり厚みは必要だ。左腕の層がやや薄いことと、割と投手に候補の多い今年のことを考えると、大卒1人、高卒1人の上位指名は考えたいところだ。

一方、攻撃陣の3、5年後は安泰というほどでもない。
最悪の事態を考慮して、国内FAを獲得予定の宗佑磨、中川圭太をメンバーから外して考えてみた。

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