西武が1位指名選手を国学院大の武内夏暉と公表。「今年は最も実力がある」と渡辺久信GMが決断。動画あり。
西武は、今月26日に行われるプロ野球ドラフト会議において、国学院大の武内夏暉投手を1位指名することを公表した。
近年稀に見る大物候補不在で「実力者多数」と評判のあった今年のドラフト。
どの球団も1位指名の決断に揺れる中、西武はパ・リーグでは1番となる決定を公表した。
渡辺久信GMは球団を通じて発表したコメントでは「今年のドラフト1位指名は、武内夏暉投手でいきます。数多くいる有力候補の中で、今年は武内くんが最も実力があると評価しました。左の先発をもう少し厚くしたいと考えているなかで、即戦力の投手として合致していますし、強いストレートと、変化球が多彩で、どの球でも決め球に使える制球力の高さが魅力です」と話した。
実は筆者は今月11日の東都リーグ第4週を観戦取材。
その日はドラフト上位候補5選手が登板する日とあって、スカウトも多くが視察。西武も潮崎哲也編成統括、渡辺久信GMら幹部も神宮球場を訪れており、そこでおそらく最終決断をしたに違いない。
その試合を観戦した身としては、渡辺GMの言葉にあるように武内の投球は「実力はNo. 1クラス」と言ってもいい。同じサウスポーの東洋大・細野晴希が、その日、武内と投げ合ったので比較対象にはなっただろう。
投球フォームに癖があり、ストライク率の低い細野投手に比べて、武内投手は安定してストライクが取れる。それも、ただストライクを取るのではなく、強気にインコースに投げ込める強みがあった。総合力の高さは細野を凌駕することを証明しただけに、渡辺GMは喉から手が出るほどに欲しかったのだろう。
武内投手の動画は会員専用のオープンチャットに掲載している。