炭谷銀仁朗が入団会見。番記者たちに語った「涌井、岸、雄星らエースの共通点」「ジャイアンツで影響を受けた3人」「隅田に感じる可能性」「複数捕手制についての見解」「狭山食堂で何頼む?」。
6年ぶりに西武復帰を果たした炭谷銀仁朗が記者会見を行った。
まず、初めに渡辺久信GMからの報告があり、代表質問。中村剛也、栗山巧選手からのメッセージがあり、終始和やかなムードで会見は進んだ。フォトセッションが終わった後の番記者との囲み取材ではあます所なく本音を語った。本サイトでは全てを公開する。(取材・文 氏原英明)

炭谷が会見。左は渡辺GM
【代表質問】
ーー炭谷さんお帰りなさい。久々の所沢はいかがですか。
炭谷 久々に家からベルーナドームに来るまで来たんですけど、新しい建物が結構立っていて違う道のように感じて、そういう新鮮さを感じながらワクワクしながらきました。
――ライオンズの施設の方がいかがですか。
炭谷 いやもうさっきから驚きの連続ですごいですね。
――一番驚いたのは?
炭谷 建物名はライオンズトレーニングセンター?っていうんすか。中を見させていただいて、全部がすごかったですね。
――人というか、スタッフが変わっていたとか、久々の人の顔とか?
炭谷 いや在籍していたときにお世話になったばかりだったので、あまり新しいところにきた感じはなかったんですけど、懐かしさを感じながら楽しみが多いですね。
――今、楽しみとありましたけども、近くに狭山食堂とかあったりすると思うのですが満喫したいことはありますか。
炭谷 まだ顔を出してないんですけど、1回は行こうかなと。
――改めて球団の方からはどんな声をかけられたですか。
炭谷 もちろん来季は37歳になりますのでベテランですけども、戦力としてっていう話をいただいたので、僕自身、年齢とか、立場、役割っていうのはあると思いますけども、自分の中では、キャッチャーが試合に出れるのは一つですから、ほぼ可能性は低いのは承知ですけども、143試合を出るんだという気持ち。それは持たないといけないものだと思います。いまだに自分の中に強い思いがある。
――先輩で、栗山さんと中村さんがいらっしゃいますけど、声はかけられましたか。
炭谷 電話では話しましたけど、先日、銀仁朗が行方不明やったみたいな記事を見たんで、「いますよ」って言いたいと思います。
――来シーズン、チームにどのような形で貢献したいとかありますか?
炭谷 大きく言えば全部ですよね。求められているものはいろいろあると思いますけど、試合に出ればやっぱり成績を残さないといけない。翌年の契約につながってこないし、その反面、強くなるためには若い子たちがいいなと思うものはどんどん吸収してもらって、お互がレベルアップできればと思います。
――ライオンズファンに向けて目標というか数字が具体的にあればお聞かせください。
炭谷 (目指すは)数字はちょっとわかんないけど、僕はキャッチャーですんで、今年のライオンズの防御率がめちゃくちゃ良かったと思うんで、その辺、僕が入って落とさないように頑張ります。僕自身、本当にライオンズでできることを嬉しく思いますし、6年ぶりですけども、5年間、他の球団で吸収して成長できたつもりですので、また、違った炭谷銀仁朗を見せていきたいと思います。
――ビデオメッセージが届いています。
中村剛也選手 炭谷さん、戦力外おめでとうございます。そして、西武ライオンズへの入団、おめでとうございます。また一緒に野球をやりましょうね。以上。
ーーこれを見ていかがですか。
炭谷 さすがですね。やっぱりこうやってみんなの前ではふざけますけど、連絡した時はいい先輩でもありますけど、いいお兄ちゃんという感じです。
――久々にスーツ姿を見られていかがですか。
炭谷 シーズン中もそうですけども、ちょっと白髪が増えてきたんで、中村さんも歳をとったなぁと。僕もですけどね。
ーーもう一つメッセージがあります。
栗山巧選手 銀仁朗おかえり。野球選手としてFAしてトレードもして古巣に帰ってくる。フルコースみたいな形でライオンズに帰ってきましたね。僕たちもすごく楽しみにしていますし、ジャイアンツとイーグルスで学んだことを僕も教えて欲しいし、いろんな選手に教えてあげてください。よろしくお願いします。
――栗山さんの言葉を聞いて。
炭谷 栗山さんは戦力外という言葉は出さなかったですね。本当にFAもトレードも僕の野球人生においてはいい経験できたと思っていますし、全部がプラスに捉えていたんで、本当にいろいろ伝えるものは多いと思うので、やっていきたい。
――今、育成と常勝というテーマが松井監督もおっしゃっているんですけど、育成というところで若い選手の間に入れるっていうか、栗山さんたちと繋げる役になったりしますか。
炭谷 そうですね。栗山さん、中村さんの下が源田、外崎あたりですかね。それでも9個くらい離れてるんで、僕はちょうど間の年になるんでいろいろと話したいと思います。源田と外崎とはライオンズの時に一緒にやったメンバーなんで。
――TBSです。今シーズンの西武でいいますと、古賀選手、柘植選手、古市選手という若いキャッチャー3人が出場しています。今のこの西武の若いキャッチャー陣っていうのは、炭谷さんから見てどういった印象ですか。
炭谷 イーグルスにいる時から敵チームとして見てましたけど、本当に将来性のあるというか、いい選手だなと思って見ていたんで、古賀と柘植を筆頭にまだまだ若いキャッチャーがいると思う。そういう部分では僕も36ですけど、僕もいろんな吸収できる。いろんな話を聞けるチャンスだと思っているんで、お互いに切磋琢磨というか、お互いレベルアップしていければと思います。
――オフィシャルですけど、よろしくお願いします。気になるピッチャーはいますか。
炭谷 光成とか今井は僕がいるときに若くて、僕とほぼ同じ時にライオンズで話したこともプレーしたこともあるんですけど、隅田とかについてはライオンズ時代は菊池雄星(ブルージェイズ)と組ませてもらってたし、左ピッチャーと組む機会が多かったので、受けて見たいのもありますし、まだまだすごいピッチャーになるんやろうなという気はしているので、どうなるんやろという期待感は多い。
――文化放送です。よろしくお願いします。ライオンズに戻ってこようと決めたきっかけとかもあったら教えてください。
炭谷 戦力外になってお電話いただいた瞬間から決めてました。
――143試合出たいというようなお話もありましたけれど、若いキャッチャー陣を導く役というのも期待されてる部分もあると思いますけど、そのあたり炭谷選手は何か若手の選手が伝えていきたいとかっていうのありますか。
炭谷 そこはや何ていうか、僕はコーチじゃないので、いち選手なので教えてあげるといよりもお互い成長できれば認識ではいますね。
【囲み取材】
――GMから連絡をもらったのは何日後ぐらいですか。
炭谷 早い割い段階。
――他の球団に行かれていて、またライオンズに戻るという日が来るっていうのは、ご自身の中ではありましたか。
炭谷 いや、正直なかったというか。FAした時点で西武はないだろうなって。FAってそういうものというか。今は違うかもしれないけど、何かそういう雰囲気あったんで、正直思っていなかったんすけどね。だけどまたライオンズのユニフォームを着たい。栗山さん中村さんとまたやりたいというふうに思ってました。
――先ほど施設の話ありましたけれど、ロッカーはまだご覧になってないですか。
炭谷 ベルーナの新しい方は、僕がいるときから新しいんじゃないですかね。トレセンはなかったです。
――今の先発投手で受けてないと言ったら
炭谷 隅田、平良。松本がちょうど僕入れ替わりなので、平良まだ2軍。まだ1軍に上がってない状態だった。言うても、光成と今井くらい。
――ほぼ出始めくらい。
炭谷 光成に関しては出始めではなかった。2、3年くらい。
――ライオンズ時代は涌井選手、岸選手、雄星と。エースになっていく様子をキャッチャーとして受けてたと思うんだよね。ジャイアンツで戸郷を受けたり、楽天では早川を受けたりしましたけ、どエースになる人の何か共通するものとか、そういうのってどんなとこあると思いますか。
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