限界突パ

今さら聞けない野球のトレーニングに必要な基礎知識①「training と practice」

さて、今回のテーマは「トレーニング」です。
シーズンオフ期などはトレーニングを⼊念にやる時期だと思いますが、何をやったらい いかわからなかったり、迷っている⽅もいらっしゃると思います。で、今回はそこで今さら聞けない「野球のトレーニングの基礎知識」について取り上げたいと思います。基礎中の基礎だと思いますので、周りの人の聞けなくて困っている人は読んでしまいましょう。専門家の意見も随時入れていきますので、そちらもお楽しみください。※こちらの記事は有料note、サロンコラムと同じ内容になりますので、すでにご購入されている方はご注意ください。(取材・文 氏原英明)

ダルビッシュ有(パドレス)選手や前⽥健太(タイガース)選手の発⾔の影響か、昨今は「投げ込み」 「⾛り込み」不要論がささやかれています。
僕もそう思う⼀⼈なのですが、⽇本の野球界は「オフは体をいじめる時期」という⾔葉が 先⾛って、どこか「数字」に囚われているところがあります。
やれ 1 ⽇1000スイングだとか、投げ込み100球以上とか。

巨⼈の阿部慎之助さんが2軍監督時代の指導がちょっとしたニュースになっていました。 キャンプで 1 ⽇1000スイング1000球投げ込みを課したとか。
何にしても数字ありきで過酷になっていく。例えば「⾛り込み」ですが、僕が過度の⾛り込 みを不要だと考えるのは、それによって鍛えられる「下半⾝強化」は効率が悪いような気が してならないからです。
下半⾝を鍛えるのは⼤事ですが、どれだけ⾛り込めば、投球や打撃⾯で効果が表れるのでし ょうか。⾛り込みで、本当に鍛えたい下半⾝ができ上がる頃には、体のどこかが潰れている。 それくらいやらないといけないんじゃないかと思います。

下半⾝強化に関しては、専門家の方が詳しいと思うので詳しい話はお任せするとして、ここではスイ ングの振り込みと投げ込みについてお話しします。

⾼校野球の練習を⾒ていて、しばしば疑問に思うことがあるので、その話をしようと思います。
さて、バットスイングの振り込みや投⼿の投げ込みは何のためにするのでしょうか。

(残り 1801文字/全文: 2663文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ