限界突パ

12球団屈指の投手陣を誇る西武。課題だらけの打線は若手の台頭次第。理想は2013年か【2024年シーズンはこう戦え!西武編】

開幕を明日に控え、本ウェブマガジンではパ・リーグ6球団の「今季はこうして戦え」をお送りする。昨年のオフからチームに入れ替えがある中でどのようにして今季を戦っていくべきなのか。オープン戦の結果などを踏まえて提案していきたい。第5回目は西武。(文・氏原英明)

 かつて山賊打線で連覇を果たしたチームは今季も投手力を全面に押し出して戦う。

 12球団屈指とも言える投手力の高さは上位チームに強力打線を抱えるリーグ事情にあっても抑えてしまいそうな安定感の高さを誇る。

 エースと呼ばれる投手は、開幕投手の今井達也を筆頭に高橋光成、平良海馬、隅田知一朗と4人が並ぶ。キャンプから不調の高橋光が出遅れそうな気配だが、それでも安心感のある投手陣だ。今井はオープン戦の防御率が1.00。開幕の相手は昨季、ほとんど打たれなかった楽天が相手とあって幸先よく滑り出せる。

 昨季の後半から急速に力をつけた隅田は良い期待しか浮かばない。どこまでの投手に成長するのか楽しみである。昨季のオリックス戦の防御率が1点台の平良を第2節のカード頭に任せ、ルーキーの武内夏暉を平良のそばに置いて育成していくという算段だ。

 リリーバーは能力の高い選手が集まり、クローザーを決められない状況だ。

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