限界突パ

泥沼の5連敗。西武浮上のキーマンは練習量随一のあの男を1番起用すべき3つの理由。

泥沼の5連敗。
西武がこの1週間は勝利から見放され、苦しい時を迎えている。先週末にはFA移籍したソフトバンク・山川穂高に2打席連続満塁本塁打を浴びるなど辛い1週間となった。

投手陣はいいはずだったが、10日のロッテ戦、12日のソフトバンク戦で連続して接戦を落とすとやはり厳しい。

もともと打線に課題があるチームで勝つとしたら接戦を勝利するしかない。投手力が安定しているぶん、接戦だと勝負になるが差をつけられると厳しいのが状況だ。だから、2戦連続して接戦を落としたのは痛い。

とはいえ、接戦に持ち込むような試合ばかりしていてもいいわけではない。投手陣に頼り切り1年間を戦うのは至難の業だ。特に救援陣は接戦での登板が繰り返されればその歪みはやってくる。開幕直後は「ブルペンの登板過多」を心配する声も多かったが、現実、直面している問題は投手陣ではない。打線でいくつ勝ち試合を増やすかで、どの選手を軸としていくかがはっきりしない今は危機的状況と言えるだろう。

どう勝っていくかの形を作ることが先決だ。現状では4番を務めるのはアギラー、ポイントゲッターは外崎修汰で間違いなく、そこにベテランの中村剛也、栗山巧が援護している形はある。キーとなるのはチームを引っ張っていく選手だ。1番打者として牽引する。ただそれはメンタル的な要素だけを言いたいのではなく、技術面、何ができるか数字を含めた全ての要素だ。

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