限界突パ

今さら聞けない野球のトレーニングの基礎知識③「ピリオダイゼーション」

今日は「今さら聞けない野球のトレーニングについて」の第3回目をお送りしたいと思います。今回は特別ゲストとしてS&Cコーチの佐藤裕務さんにご執筆をお願いしました。早稲田大学男子バレーボール部でインカレ5連覇を支えた名トレーナーであります。もともとは野球選手で、野球チームにも指導に行っていますが、私のオンラインサロンのモデレーターも務めてくれていて、いつも体のこと、トレーニングのことなどをアドバイスいただいています。今日はそんな専門家の記事を読んでいただきたいと思います。(文・佐藤裕務)

今⽇は「トレーニングの負荷と量、疲労や休息」という観点から「ピリオダイゼーション」についてお話ししてみたいと思います。

ピリオダイゼーション(期分け)とは、時期ごとに、ある⽬標に対してトレーニングや練習の量や内容を変化させて、体⼒や技術を向上させていくことです(Haff & Triplett)。当然、ピリオダイゼーションの組み⽅をうまくやれば、体⼒は効率的に上がりますし、逆に間違うと、オーバートレーニングになったり、「努⼒の無駄」になったりすることもあるでしょう。

今回は⾼校野球のスケジュールで考えてみたいと思います。

(残り 3265文字/全文: 3771文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ