限界突パ

西武・若林サヨナラ弾の背景。「ピッチャーと勝負できていない」。中村が前日のミーティングで語ったこと。

2024年05月02日 11時00分　
カテゴリ： Lions report
タグ : pickup • サヨナラホームラン • プロ野球 • 劇的 • 若林楽人 • 西武ライオンズ • 限界突パ

劇的なサヨナラ２点本塁打だった。西武・若林が１試合２発の大活躍。西武が今季初のサヨナラ勝ち。悪い流れを払拭するホームランには、実は、前日のミーティングの声掛けから始まっていた。囲み取材で若林が語った活躍の背景を紹介する（取材文　氏原英明）

ーー1試合2発ご自身の中ではプロ初めてですか？
若林　１軍は初めてですね。
――2発目は入ったのが分からなかったと話をしたけど
若林　本当に外野を越えたと思ってセカンドベース回ってホームに帰ろうと三塁ベースを回ろうとして、それで初めて気づきました。
――外野が前に来てましたけれど、打席の中でも意識はどうだったんですか
若林　そこは気にせず、本当に自分のバッティングをして、それで打てなかったら相手のピッチャーが1枚上手だと思っていきました。
――まっすぐに絞った感じだったんですか
若林　そうですね、２ストライクまでは。でも、全てにポイントに合わせながら、状態が良かったんで、反応できるかなと思っていました。
――福島投手や齊藤投手と対戦経験はあったんですか。
若林　 福島選手は多分あります。斎藤投手はなかったんです。
――対戦経験が少ない中で、球筋を見定めたいとかなかった。
若林　本当に初球いかないで後悔するよりは、空振りの方がいいですし、攻めないと自分の持ち味は出ないと思うので、それができて良かった。
――チームが苦しい状況で、今日も重苦しい試合になりましたけど、決めた瞬間のベンチが喜ぶ瞬間を見て、どういうふうに感じられましたか。
若林　本当に負けていれば、少し暗い雰囲気はあったんで、でも、自信を持ってフィールドに立つことが大事だと思っていた。
――延長戦でずっと負けているというジンクスもありましたけど、9回２アウトでよぎったところはありましたか。
若林　延長は行きたくないなと思っていました。チャンスが来たら本当に返そうとしか思っていなかったですけど、結果的には良かったです。
――延長戦で負けているというのは守っていてもベンチにいてもありましたか。
若林　言われないと気づかなかったんで、言われてって感じすかね。

――１軍に昇格を決めた時も、イースタンでサヨナラホームランを打ったと思いますけど、自分でそういう場面が思い浮かんだりしましたか。
若林　調子に乗っていけじゃないけど、そういう声がベンチからありましたし、真面目になりすぎて、あそこで結果を恐れてもいいことないなと思って腹を括っていきました。
――上がってからも内野安打２本だったじゃないですか。バッティングのところで悩まれていたんですか。
若林　本当にファームに落ちるまではいい内容ではなかったし、本当に苦しかった。ファームに落ちてから西口監督とか小関コーチに土台作りをしっかりやろうということでやって、本当に状態よく一軍に上がれたので、自信を持って立てているかなと思います。
――１６打数０安打の時はずっと出ないんじゃないかっていう不安はありましたか？
若林　その気持ちとまだ始まったばっかじゃないかっていう二つの気持ちがあったんですけど、でも本当に１本が欲しいなって思いながらですけど、やっぱ自信持っていければ勝手にいいところに飛んだり、いい内容が増えてくるかなと思ってたので、まだまだ全然打率もあがってないですし、今日だけだと行けないのでしっかり状態をキープできるようにしたいです。

――昨日のあの結果を踏まえて松井監督はスタメンで使ってくれというところっていうのはかなり前向きになれたんじゃないですか。
若林　いや、もちろん辛抱強く使っていただいてますし、自分が出ていいのかって思うときも少なからずあったんすけど、自分が自信を持ってあそこに立つ準備を毎日しようと思ってたっていたんでよかったです。
――ピッチャーに向かっていけたっていうコメントがあったんですけれども、なかなか結果が出ない中でそう思えたのは自分の中で割り切れる何かがあったんですか。
若林　試合を見ていても、本当に怖さがないのかなって端から見て思った部分もありますし、中村さんも昨日、選手間のミーティングで『ピッチャーと対戦できてない。形にばかりこだわって、ファーボール取ろうとそういうのばっかりで相手の怖さが全然ないよね』って話になって、それは本当に自分もそうですし、もっともっとアグレッシブにっていうのかなと思ってたんで。そのミーティングの影響もありました。
――まず自分を出していくことから始まるみたいなイメージですか。
若林　そうですね。本当に開幕してから三振しないようにとか、打順によっての役割を果たそうとか、そういうのばっかり考えて自分が一番結果出る姿勢をできてなかったので、もう一度そこもしっかりやっていこうと思って結果に繋がってる感じです
――ミーティングというのは試合後に中村さんが呼びかけたんですか？

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