限界突パ

最下位の西武は打線が機能していない。松井稼頭央監督はどう決断を下すべきか。ヘッドコーチに聞いた「佐藤龍世の出塁率」「アギラーの打順」

抜擢に応えた若林楽人の2本塁打で劇的勝利を挙げた5月1日の試合後、監督記者会見。若林の打順の6番がズバリあたったことを松井稼頭央監督にぶつけると、拍子抜けするような答えが返ってきた。。

「6番で起用した理由。なんでなんでしょうね。分からないですけどね。勘が働いた?打撃コーチも考えてくれていますし」

監督はオーダーを決める全権を握っていないのか。それとも、質問をした筆者が監督に嫌われているのではないかと疑心暗鬼にかられるほどだった。

日付は変わって5月5日のソフトバンク戦。2試合連続、3番に起用した若林は機能せず。中村剛也を2試合休養させた打線は、主砲・アギラーの絶不調もあって、繋がりを欠いた。6安打で完封を献上した。

業を煮やしたあるジャーナリストが松井監督にぶつけた。

――今日の打順はどこが機能すれば得点になるという意図で組まれたのでしょうか。

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