最下位の西武。ファンの限界点はもう目の前。今、求められるリーダーの”決断”
フラストレーションは最高到達点に達している。
パ・リーグ最下位の西武がなかなか浮上のきっかけを見つけ出せることができないまま低迷が続いている。今季5度目の4連敗を喫し、西武ファンからは責任を追及する声も出始めている。
「責任」とは誰が背負うべきなのか。
それを問う前に、なぜ、西武がここまで低迷しているのかを整理していきたいと思う。
今井達也、平良海馬、高橋光成の3本柱を有し、隅田知一郎、松本航、武内夏輝ら豊富な先発陣を抱えた投手陣は今季、安泰と言われていた。救援陣も山川穂高の人的補償で獲得した甲斐野央が入ったことで充実。新外国人選手のアブレイユをクローザーに、甲斐野、若手の豆田泰志、田村伊知郎、本田圭佑ら昨季台頭した選手たちに増田達至、平井克典らのベテラン勢が君臨し、こちらも充実しているようにみられていた。
課題は攻撃陣。栗山巧、中村剛也のベテランに頼るチームではなく、キャプテンの源田壮亮、外崎修汰らが中心となり、次世代の中心に名乗りをあげた佐藤龍世、昨季、1軍を経験した外野手の中からレギュラーを獲得する選手が出てくれば、戦えるだろう。山川穂高、マキノンの抜けた穴に大金を叩いての獲得したアギラー、コルデロの活躍次第では上位進出も大いにあり得る。
特に助っ人の二人への期待値は高く「あの二人が活躍すれば、優勝争いに絡むかもしれない」と語る野球評論家も少なくなく、そこが勝負の分かれ目だった。
しかし、開幕して間もなくコルデロの調子が低空飛行を続けると、松井稼頭央監督はたった14試合で、コルデロを2軍降格させた。
(残り 2294文字/全文: 2950文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ