限界突パ

西武が両リーグトップの30敗目も、若獅子の執念に光は指したか?

複雑な夜だった。
幸先よく3点を先行しながら先発・高橋光成が突如崩れて逆転を許す。それでも粘って5回に追いついたのに、9回にクローザーのアブレイユがまさかの5失点を喫した。

接戦を展開するも終盤に粘り負ける。気が付けばいつもの負けパターンを演出して西武が今季最長の8連敗を喫した。

「今までになかった形で先制点を取れたし、次の回もいいつながりで得点はできた。みんな勝ちたい気持ちもあるし、また明日全員でしっかり戦っていきたい」

松井稼頭央監督は沈む気持ちを努めて前向きに振る舞っていたのが印象的だった。

いつもながらの敗戦だったが、この日はいつもとは何かが違っていたのも事実だった。

その「何か」とはもちろんポジティブな意味でのことだ。

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