ドラフトにも影響?西武の入団テストがただならぬ空気。”フジカル数値”と”伸びしろ”で隠し球を発掘!
この空気ーー。
1年ぶりに西武の入団テストの取材現場につくと、そこは独特の空気が生まれていた。
テストを受ける選手たちがすごく緊張しているからではない。西武のファームにいるパフォーマンス・グループのメンバーたちがこの入団テストを成功させようという姿勢が必死に伝わってきたのだ。
昨年も感じたことだが、これは入団テストであって入団テストではない。
受験した選手をただスカウティングして合否を大別するためのものではなく、選手が持っているあらゆるポテンシャルを見抜くことによって、少しでも才能を開花できないか。そんなイベントと言える。
入団テストといえばライブBPのような投打の対戦があってその結果に一喜一憂したりするものだが、西武の入団テストはそれは一部でしかない。投手と打者の対戦はあるが、守備はつかないというところからも、その目的は伺える。
ファーム育成統括の秋元 宏作はいう。
「去年と一昨年は足の速い選手というところに特化したような形にはなりましたけど、基本的な考え方としては、スキルは今一つだけど、フィジカルが伸びしろとしてついた時にスキルも伸びる。あるいは、スキルはある程度持ってるけど、フィジカルがもっと伸びれば成長できるんじゃないか。現在持っているものと将来的な伸びしろだったり。そういうのをほり下げていきたいなと思っています」
入団テストはまず測定から始まる。いわゆるフィジカル数値というものだ。
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