限界突パ

【ファーム公式戦】未来の大器。日本ハムと西武のスカウティングレポート。「マイカに感じる大物の期待」「佐藤龍世は今すぐ1軍に」。

4月16日、鎌ヶ谷スタジアムで行われた日本ハムー西武のイースタン公式戦を観戦した。勝敗には多く触れず、出場機会が多かった選手のレポートをお送りする。この日見ただけの印象なので、チーム状況が理解できていない部分もあるかもしれないが、高校野球からメジャーリーグまで多くの試合を見てきた眼力をフル活用して、1軍の可能性、今後についても触れていきたい。

取材パスを持っていないので、試合前は三塁側で待機。日本ハムの選手たちが通るが、個人的に繋がりのある日本ハムの長身右腕に連絡を取ると「今、トレーニングが終わりました」とすぐに駆けつけてくれた。15分くらいの談笑をして、アリゾナでのことや今のトレーニングについてなど情報交換しながら野球論を展開した。試合前にプロの中にいる人間の話を聞くというのはいい時間だ。本人は試合に出場しないとはいえ、ワクワク感が出てくるというもの。途中、侍ジャパンのコーチでもあった清水雅治さんにも声を掛けられてスタジアムに入った。

<西武>

リポートはまず西武から。総評を話すと、ちょっとまとまり過ぎている印象。もっと荒削りな部分があってもいいかなと思った。どの選手もバランスが取れていて突出した感じがなかったのはやや物足りなさが残った。前日、3本塁打の仲三河優太は注目してみたが、フライボールヒッターとしての魅力は感じたが、もっとマン振りしていいのではないかと思う。試合は5−3で勝利したが、日本ハムの守備に助けられた。鎌ヶ谷の特有の風があり、ホームランはその影響をもろに感じさせた。ある軌道に乗ると風に乗って飛んでいく。手前味噌だが、この日の3本のホームランはすぐに入ることが予想できた。もちろん、風のおかげで打ったホームランとまで思っているわけではないのだが、差し引いて考えなければいけない。

ではまず、スカウティングレポートはこちら。

1(中) モンテル  4打数2安打1打点。決勝打を放ったが、ハードヒットというあたりではなく食らいついたといった印象。決勝打は普通にショートフライだっただけに、終盤のチャンスで期待の残る打撃が欲しかった。ただ、走攻守と着実にアップしている。奥村よりも順列は上に来ているのではないか。

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