かるたーの大阪野球マガジン

【春のセンバツ】第96回選抜高校野球大会 出場校発表

2024年126日に第96回選抜高校野球大会の出場32校が発表された。出場校は以下の通り。

 

【北海道】

北海(北海道) 3年ぶり・14度目

【東北】

青森山田(青森) 8年ぶり・3度目

八戸学院光星(青森) 5年ぶり・11度目

学法石川(福島) 33年ぶり・4度目

【関東】

作新学院(栃木) 2年連続・12度目

山梨学院(山梨) 3年連続・7度目

健大高崎(群馬) 2年連続・7度目

常総学院(茨城) 3年ぶり・11度目

中央学院(千葉) 6年ぶり・2度目

【東京】

関東第一(東京) 8年ぶり・7度目

【北信越】

星稜(石川) 2年ぶり・16度目

敦賀気比(福井) 4年連続・11度目

日本航空石川(石川) 4年ぶり・3度目

【東海】

豊川(愛知) 10年ぶり・2度目

宇治山田商(三重) 16年ぶり・2度目

愛工大名電(愛知) 12年ぶり・10度目

【近畿】

大阪桐蔭(大阪) 5年連続・15度目

京都外大西(京都) 18年ぶり・7度目

京都国際(京都) 3年ぶり・2度目

耐久(和歌山) 初出場

報徳学園(兵庫) 2年連続・23度目

近江(滋賀) 2年ぶり・7度目

【中国】

広陵(広島) 3年連続・27度目

創志学園(岡山) 7年ぶり・4度目

【四国】

高知(高知) 3年連続・21度目

阿南光(徳島) 32年ぶり・2度目(前回出場時は阿南工と統合前した新野)

【九州】

熊本国府(熊本) 初出場

明豊(大分) 3年ぶり・6度目

神村学園(鹿児島) 9年ぶり・6度目

東海大福岡(福岡) 7年ぶり・3度目

【21世紀枠】

別海(北海道) 初出場

田辺(和歌山) 76年ぶり・3度目

 

今回、初出場は3校。阿南光は統合後は初出場。最長ブランクは田辺の76年ぶりで旧制中学時代以来の出場となる(夏は1995年の出場がある)。

今大会から21世紀枠が3枠から2枠に減り、中国、四国地区を合わせた5枠目がなくなった。その代わりに東北、東海地区が1枠増加し、星稜が神宮大会優勝したため北信越地区も3枠となった。

この増えた1枠の座をどこがつかむのかが注目されていたが、それぞれ学法石川、愛工大名電、日本航空石川が滑り込んだ。東海地区は準優勝の愛工大名電が3枠目に選ばれたことに関して、ネット上で疑問の声を見かけるが、選考委員の講評の通りだろう。そもそも、秋季大会の成績を参考資料として出場校を決めるのであって、センバツへの予選というわけではない。実際、当ウェブマガでも近畿の選考の展望記事の際に報徳学園について「選考委員の評価によっては4番目に選ばれる可能性もある」とその可能性に言及している(実勢は5番目だったが)。ただ、2年前の選考とは違い、選考の順序の違いはあれど出場は決まった以上は横一線なので、出場が決まった以上は秋の戦いぶりなどは気にせず、切り替えて臨んでほしい。

大阪勢は大阪桐蔭が中止になった2020年を含む5年連続の出場を決めた。近畿大会3連覇という偉業も然ることながら、15度目となる出場回数はもはや伝統校と遜色ない。そんな数字が騒がれないことからも大阪桐蔭の興味の矛先が強さや注目選手の存在だということを思い知らされる。今年も投打にハイレベルなチームでラマルや徳丸快晴など強打者が揃う。新基準の金属バットによる攻撃力低下が懸念されるが、そこは全国でもトップクラスの投手層がそれ以上に後押ししてくれるだろう。下級生の森陽樹が注目されるが、平嶋桂知や南陽人などの上級生が意地を見せてV字回復の活躍に期待をしている。その点、秋は守備や走塁にやや精彩を欠き、“らしい”戦い方ができなかった。そつのない“らしさ”を取り戻せば、2年ぶりのセンバツ優勝は十分狙えるだろう。

残念ながら、近畿大会8強の履正社は出場校6枠に入れず、補欠校に。まだ、出場の可能性が0というわけではないが、夏に照準を絞っていくことになる。力を入れてきた走塁が新基準バットに移行することでさらに生きるのか。春以降の戦いに注目だ。

まだ、詳細な数字を見ていないのでわからないが、今春のセンバツもチームの強みや特色、数字などを加味して、大会展望や予想を語ろうと思うので、しばしお待ちを。

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