かるたーの大阪野球マガジン

近畿学生野球連盟 令和6年春季リーグ戦 阪南大×大阪公立大 試合記事

先日、開幕した近畿学生野球連盟の春季リーグ開幕節の第二試合についてリポートする。まずはランニングスコアを以下に。

4月6日 第一節

第二試合

阪南大

000000101

100000000

大阪公立大

【バッテリー】

阪南大:森田聡-中濱

大阪公立大:片山、古谷-中村

大阪公立大が初回に先制すると、4回までは毎回、走者を得点圏に進めるなど、序盤から押す展開だった。一方の阪南大は大阪公立大の先発・片山陽光(2年・府立池田)の両サイドを強気に突き、緩急も駆使する投球の前に5回まで1安打と封じられ、前半は点差以上に押されていた。しかし、先発の森田聡(3年・大塚)が再三、走者を出しながらも雄たけびを響かせる気迫の投球で初回の1失点のみに留める。そして、試合は終盤に入ったところで7回表に2死走者なしから、一、三塁のチャンスから9番中濱遥都(2年・履正社)の適時打で同点。そして、9回表に1死一塁から8番笠松祥哉(4年・上宮太子)が放ったライナー性の打球に中堅手が目測を見誤り、頭上を越える適時三塁打に。ついに阪南大が勝ち越し、森田がそのリードを守り切った。第一試合に続き接戦となったが、阪南大が終盤に見事な逆転勝ちで昨春の開幕試合で大敗を喫した大阪公立大相手に雪辱を果たした。

1回裏に先制適時打を放った大阪公立大・京橋幸杜(3年・清教学園)

7回表に同点適時打を放った阪南大・中濱遥都(2年・履正社)。前半、調子の上がらない先発の森田を上手くリードできない悔しさを晴らす一打に

9回表に決勝点となる中越え適時三塁打を放った笠松祥哉(4年・上宮太子)。三塁塁上でベンチ、スタンドに向けて力強く吠えて、ガッツポーズ

◆「もう、今日はコールドや!」昨春の悪夢がよぎった前半の苦しい展開

初回に失点し、序盤から走者をたびたび背負うピンチの連続。昨年の春季リーグ戦の開幕試合では初回に長打攻勢で畳みかけられ、一気に勝負を決められたあの試合が「よぎりました」とは阪南大・垣下真吾監督。その負の連鎖を断ち切ったのは舞洲の上空に響き渡るほどの雄たけびを上げながら投げ続けた森田の163球の粘りと熱投だった。

「エースらしい投球でした」と垣下監督が称えたが……

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