【大学野球】阪神大学野球連盟 2024春季リーグ入替戦 2日目
前回に引き続き、阪神大学野球連盟の1部と2部の入替戦の2日目についての試合記事を記す。まず、スコアは以下のようになった。
阪神大学野球連盟
入替戦 2回戦
5月26日
南港中央
大阪電通大
001000000 1
12010010X 5
関西外国語大
【バッテリー】
大阪電通大:松本、頼、白井–徳山、堀
関西外国語大:西村、木下翔–野上
関西外国語大(以下、関西外大)が2連勝で2019年秋以来の1部昇格を決めた。
1戦目同様、関西外大が序盤から得点を重ねる。1回裏に1死一、二塁から4番鴻谷一翔(2年・初芝立命館)の併殺崩れと悪送球で二塁走者が生還し、1点を先制。さらに2回裏にも1死二、三塁から9番山田晃志朗(4年・吹田)が鮮やかに中前へ運び2点適時打。大阪電通大の先発・松本優斗(2年・東洋大姫路)の立ち上がりを攻めて、得点を重ねた。投げては先発の西村元輝(3年・明石商)がたびたび走者は許したものの、伸びのあるボールを全体的に低めに集めて、要所を抑える7回1失点の好投で相手に主導権を渡さなかった。

関西外大の先発・西村元輝(3年・明石商)。序盤は不調だったが、リーグ戦後半に復調。抜群の制球力で試合をつくる投球を見せた
大阪電通大も二番手の1年生左腕・頼元陽(東灘)が腕をしなやかに使ったフォームから強いボールを投げ込み、序盤から勢いづく関西外大の打線を落ち着かせたが、4回裏、7回裏と関西外大もしぶとく1点を追加し、じりじりと引き離す。また、大阪電通大は6回表に先頭の4番岩井昂舞(2年・近江兄弟社)が三塁打で出塁するも無得点に終わるなど、関西外大と同じ7安打を放ち、たびたび塁上を賑わせながらもあと一本が出ず、3回表の1点止まりと決定打を欠いた。最後は二番手・木下翔太(3年・東海大大阪仰星)が試合を締めて、関西外大が入替戦を制した。秋季リーグは5年ぶりに1部リーグで戦う。一方、敗れた大阪電通大は2年前に1部初昇格を決めた2022年春季リーグ以来の2部降格となった。4番を打つ岩井、二番手で快投を見せた頼など下級生に力のある選手は揃うだけにできれば最短での再昇格を狙いたいところだ。

大阪電通大の主砲の岩井昂舞(2年・近江兄弟社)。6回表にはあわや本塁打という当たりも好機で一本が出ず。この悔しさは秋にぶつけたい

二番手で登板した大阪電通大・頼元陽(1年・東灘)。長い左腕をしならせて投じるボールは力強い。安定感増せば、大黒柱となり得る逸材だ。
◆指揮官が予見した今春の大一番の相手
「来年の春はいけると思いますよ」
(残り 2909文字/全文: 4152文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ