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多治美AC「できればココでHCを」

選手を近くで支える人たちに直撃!

題して「半径5mインタビュー」

Vol.1 多治美 篤AC

 2018年12月、まだ法政大学在学中だった多治美篤氏は滋賀レイクスターズ・サポートスタッフとして滋賀にやってきた。2019-20シーズンからアシスタントコーチ(23年11月から兼通訳)として活動している。ショーン・デニス氏(名古屋ダイヤモンドドルフィンズHC)やルイス・ギル氏らと共闘しながら2020年には当時最年少でJBA公認S級コーチライセンスを取得。着実に指導者としてのキャリアを積んできた。長年にわたってレイクスを支えてきた多治美ACの今の目標は「BリーグのチームをHCとして指揮すること」だと話す。

Q:現在の滋賀レイクスのチームスタッフの中では最も古株となったが、今シーズンのチームの印象を聞かせてください。

 チームの雰囲気としてはコロナ禍でリーグが打ち切られた2019-20シーズンに似ているのかなと感じています。あの頃も全日本で3位になるなど勢いがありましたし、外国籍選手と日本人選手の壁もなく、しっかり自分たちで話し合うような雰囲気が似ているなと思います。

 

Q:当時はデニスHCでしたが、ダビー・ゴメスHCとはチームビルディングの点で大きく異なりますか?

  そうですね。バスケットも全然違いますし、練習の仕方、選手へのアプローチの方法など全て違うかなと思います。共通点としては選手個人としっかり話し合い、怪我などのケアをしてくれる点です。それは他のコーチにも言えることですけれど…、その点は似ていると思います。

Q:多治美さんが指導者を目指したのはいつからでしょうか?

  高校2年までバスケットをやっていました。でも、選手としてやっていこうとは思っていませんでした。中学1年でバスケットをはじめた頃から自分の身体能力が周りの選手とは違うなと感じていました。高校に入ってからは、それをより感じました。正直、選手としての諦めは早くからついていました。その中でどうやってバスケットに関わっていけるのかを考えました。リーダーシップの部分は自信があったのでコーチが自分には合っているのかなと思っていました。指導者を目指したのがいつからだとはっきりは言えませんが、割と早い段階で意識はしていたと思います。

Q:身体能力の差を感じている中でバスケットに楽しさを感じることは少なかったのかなと思います。なぜバスケットが好きになったのですか?

  なぜでしょうか、かなり好きでしたけど(笑)。高校の時には審判もやっていたんですけど、その関係もあって法政大学の監督から声がかかりました。審判の能力をすごく高く評価していただいたみたいで。もしよかったら審判兼任で来てくれないかと。高校2年からマネージャー兼学生コーチをしていましたし、そういう面で大学から声をかけていただきました。

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