ファイナル vs 越谷GAME1 試合後コメント
日本生命B2 PLAYOFFS
FINALS 2023-24
2024.5.18 GAME1
滋賀レイクス 96-87 越谷アルファーズ
@滋賀ダイハツアリーナ
入場者3,951人
<HC&選手コメント>
ダビー・ゴメスHC
「ファイナルを楽しむ」
最初は越谷に簡単にスコアされてしまう状況で、特にペイントでの得点を許してしまいました。前半は30点で後半は20点という部分で、ペイントを守るという後半の修正が効いたのかなと思います。ゲームの終盤はボックスアウトや、そういったタイミングでのルーズボールへのヘルプは良くできていたと感じています。自分たちは前半が7アシスト、後半は15アシストというボールシェアの違いもあり、後半のボールシェアと、ペイントを守る部分へのアジャストが良く効きました。オーバータイムがある中でターンオーバーを12個に抑えられたのは良かったと感じています。
ブロック(・モータム)は確実にMVP級の働きをしていましたし、キーファー(・ラベナ)の終盤の活躍もすばらしかったと思います。特に越谷の松山(駿)選手に対して、よくディフェンスができていました。また(ジャスティン・)ハーパー選手に前半で25得点ほど取られてしまいましたが、後半はかなり少なく抑えるようアジャストができたのも良かったと思います。オーバータイムはボックスアウトとランができたという部分で、こういった試合でイージーポイントを取れるか、どれだけ防ぐことができるかが重要だと思っているので、明日は今日以上にボックスアウトにフォーカスして戦いたいです。
Q.湧川颯斗選手は途中までは良くなかったが、3Q以降は良くなった。
アタックのアグレッシブさが無かったり、ミスしてもいいだろうという部分で、若い選手のようにプレーしてしまうところが彼の良くない部分です。ファイナルの経験はプロに入って初めてなので、アジャストするのに時間がかかってしまったと思います。今日はテツ(柏倉哲平)のベストゲームではなかった中で、ハヤトは(エルジェイ・)ピーク選手を守るという重要な役割を持っていました。1on1で前に居続けるのは簡単なことではありません。そのタイミングで彼が良い所を消してくれたかなと思っています。特に後半の活躍には賞賛を贈りたいです。
Q.先週のB1復帰から、今日のファイナルへ、どのようにチームを導いたか。
ファイナルを楽しむという部分で、先週と比べてプレッシャーが少ないこともあり、自分がかなり落ち着いていたように見えたのかなと思います。ファイナルを次、いつ経験できるか分からない中で今はプレーできる環境にあるので、この機会を楽しんで、ブースターの皆さんのために勝つことが一番だと考えています。
Q.(今季で引退の)眞庭城聖選手をもっと起用する展開にしたかった?
全員が異なる役割を持っている中で、彼は若い選手に対してより良いベテランであるという部分、そしてヘルプに価値が最も大きいです。犠牲心がチームの団結のヘルプになったり、ワイドオープンであればシュートを撃つ、これが彼の役割です。シーズンを通して彼の仕事は素晴らしく、そういったことがあったからこそ今日ロスターに入れた大きな理由の一つです。長いシーズンの中、自己犠牲を厭わずに戦い続けてくれる姿勢、これはスタッツには表れませんが、たくさんのことをチームに残してくれたと思っています。
湧川颯斗
「ファイナルをホームでできることは、キャリアでも数回しかない」
オーバータイムで勝ち切れたことは良かったです。JB(ジャスティン・バーレル)が途中でファールアウトになりましたが、リバウンドなどをみんなで戦えたことは明日にもつながると思いました。
Q.4Qの最後に相手の猛攻を受けたが。
夢中というか、何も考えることなく目の前の相手だけを止めることにフォーカスしてやっていただけです。
Q.後半から攻守にわたりアグレッシブなプレーをみせたが、スイッチはどこにあったのか
ブロック(・モータム)がオフボールスクリーンをやっていた場面で、そこに目が行っている中でドライブを仕掛けられるとベンチで見ていて思ったので、それを後半にやろうと決めてやった結果です。シュートが入らない部分もありましたが、セカンドチャンスにつながったのは良かったのかなと思います。
Q.HCはファイナルの舞台をエンジョイするように話していた。
自分もファイナルをホームでできることは、キャリアでも数回しかできないと思うので、この瞬間を楽しむ意識はありました。TEEさん(田原隆徳)にもオーバータイムに入った時に「この瞬間を楽しめ」と言われましたし、試合前から楽しむというマインドで試合に入りました。(最も楽しかった時間は)オーバータイムです。あと5分、ゲームができるという楽しさもありましたし、今日のようなシーソーゲームの中でオーバータイムができるのは楽しかったというか、エンジョイしながらプレーできました。
Q.うまく行けば明日がシーズン最後の試合となるが、どんな気持ちで臨む?
相手も対策してくると思いますが、今日のような楽しむ気持ちをブラさず、ここで勝てば優勝ということも深く考えずに試合に臨みたいです。
Q.シーズン序盤と比べ、HCの信頼度を感じる部分はあるか
最初はコーナーステイが多かったと感じていましたが、練習からハンドラーをやりつつ、ゲームの中でも任せてもらって、そこでシュートを決めたりディシジョンメイク(意思決定)ができ始めたので、今日のような展開でも信頼してもらって出場させてもらっているのかなと感じています。自分自身でもそこは成長を感じています。
Q.自分のメンタルを強みと感じているか
終盤は変なことを考えずにプレーしているので、それが良い方向に出ているのかなと思います。フリースローの場面でも、前回もここで決められればという状況でプレッシャーがあった方が決められる、そういったシチュエーションの方が楽しめているのは良いことかなと思っています。もちろんまだまだだと感じる場面もあります。キーファー(・ラベナ)を見ていてもそうですし、トップクラスの選手、例えば横浜BCの河村(勇輝)選手など、何試合も何試合もゲームショットを決めたり、そこに比べたら全然なのかなと感じています。
Q.PGの役割を与えられる時間をもっと増やしたいか?
このチームの特徴として、色々な選手が色々なプレーができるという面がありますし、プレーオフに関してはキーファーが波に乗っているので、チームが勝つにはそうした方が良いと思っています。要所要所、疲れた時は自分がやって、流れを切らさずにという意識でプレーしています。少ないPGとしての時間の中で、キーファーのようにここで欲しいという状況で決められるようにはなりたいです。
ブロック・モータム
「本当に幸せです」
タフな試合になることは試合前からチームで話していましたし、実際そうなりました。どちらのチームも均衡を破れず4Qまで終えてしまいましたが、オーバータイムでやっと自分たちの流れを作ることができたのはうれしく思います。
Q.先週、B1復帰を決めた時の感想は
シーズン初めから目標としていたB1昇格が達成できたことで、プレッシャーから解放された面はありました。本当にうれしいですが、これはただのステップに過ぎません。優勝のチャンスがあるチームが少ない中で、実際に優勝できる状況まで来られましたし、プロキャリアの中でもみんなが経験できることでもないので、最後までしっかりハードに戦ってチャンピオンを取りたいです。
Q.ファイナルへ向けてどういったメンタルを準備してきたのか
B1昇格を決めた試合がシーズン最後ではなかったので、昇格によってのプレッシャーからの解放や喜びはありましたが、次の試合が残っていたので翌日からしっかりマインドを変えて用意してきました。
Q.オーバータイムで勝ち切れた要因は
4Qの最後は相手のスコアで終わったので、流れが全てレイクスにあったとは言えませんでしたが、シーズンを通して均衡した試合を勝つことによって、タレントのある選手が揃っていたこと、そしてしっかり準備ができていたので勝ち越すことが出来たと感じています。
Q.自身のキャリアで優勝経験は
トルコリーグ時代に1回、リトアニアにいる時に2回経験しています。優勝でシーズンを終えるのは、これ以上ない感動があるので、また達成したいです。
Q.ダビー・ゴメスHCはどのような存在か
まず、プライベートでも良い関係を築けています。準備の段階から細かくスカウティングをしていて、この点は過去に一緒にプレーしたHCの中でも上位だと思っています。バスケットボールへの情熱もあり、自分のプレーにも自信を与えてくれる、励ましてくれるので、コーチとして友人としてとても尊敬しています。非常に優秀なコーチの1人ですし、そのコーチの下でプレーできて本当に幸せです。
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