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10/05 大阪エヴェッサ GAME1 試合後コメント

<前田健滋朗HCコメント>

  まず、4300人もの方々に来ていただいたことを大変うれしく思っています。その中で皆さんに勝利を届けることができなかったことを非常に悔しく思っています。我々レイクスの時間帯もありました。ただ、3Qの部分で10-30。この10分間が全てだったなと思っています。スタッツにもある通り、我々がリードしていた時間帯が約21分あるので、その3Qの部分をより良くする。映像をしっかりと見て、明日修正したいと思っています。

また、非常に良かった30分間、1Q、2Q、4Q、ここもしっかりと見て明日この時間帯を40分間できるようにしたいと思っています。

Q.3Qにビッククォーターを作られた原因は?

 まず映像をしっかり見て分析しなきゃいけないということを前提にお話しさせていただくと、やはり前半はレイクスがリードするような形になって、大阪さんがかなりオフェンス、ディフェンスともにギアを上げてきたなと思っています。ディフェンスのフィジカルさとインテンシティの部分が一気に上がったと思っています。それに対して、うちはオフェンスの部分でうまく終わることができなかった。そこから彼らにトランジションで走られる場面というのを作らせてしまった。そこのトランジションという部分がやはり大阪さんの強みでもあるので、そこから一気に流れを持っていかれたなと思っています。今、試合が終わって、3Qの部分で考えていることはそこですね。

Q.最後の時間帯は何を言って送り出したのですか。

 まず4Qの4分半ですかね。オフィシャルタイムアウトの時に話したことは、しっかりと残り4分半を勝とうという話です。その次のタイムアウトのところでは4Qが同点に近くになっていたので、しっかりと4Qを勝とうと話をして送り出した、というのが一つです。ただ、プロのクラブでお金を払って来ていただいている皆さんの前で、自分たちが持っているものを1秒たりとも無駄にしない、しっかりとプレーし続けることは、その10分間を勝つとか、その5分間を勝つとかに関係なくやらなきゃいけないと思っています。

Q.游艾喆は見るたびに成長していると感じる。HCの評価は?

 彼はチームに勢いを与えてくれていると思っています。彼が起点になってオフェンスが始まる部分もそうですし、ディフェンスで彼から流れを持ってきている部分もあると思っています。彼はチームの中でもかなり中心な選手になっていると思っています。ただ一方で、3Qや終盤の部分でB1の高いレベルの中でやっていくためには、もっともっと成長しなければいけないと思いますし、もっともっといい選手になれるとも思っています。

Q.游をスターターで起用した理由は?

 天皇杯が終わった後の練習から非常に良い状況が起こっていました。練習の中で、そして先週の越谷戦で、彼は非常にいいプレーをしてくれたなと思っています。今週の練習に関しても、高い集中力で、高いパフォーマンスをチームの中で表現してくれていたので、彼を起用しました。

Q.游を中心にチームを作るのか?

 まだ誰を中心にとは考えてはいないです。それぞれの選手がもっと上手くなりたい、もっと活躍したい、もっと試合に出たいと思っている中で、競争をしていった上で、みんなが中心になっていってくれればと思っています。今日に関しては、野本(大智)がいい時間帯もありましたし、それこそ最後の大庭(圭太郎)がいい時間帯もありました。ウイングの選手もそうですね。自分が出ている時間帯にしっかりとインパクトを残してやろうという選手がいるので、その試合、その試合で切磋琢磨の中で中心選手が出てくれればいいなと思っています。

Q.明日もたくさんのお客さん来られると思います。

 試合の頭からしっかりと相手を殴り続けたいと思いますし、どの時間帯も殴り続けて、しっかりと最後まで自分たちレイクスのバスケットを表現し続けて勝利をつかんで皆さんと一緒に喜びたいと思っています。

Q.良い部分の評価は?

 しっかりとディフェンスを止めて、こっちが速い展開に持っていくだったり、バスケット(リング)にアグレッシブなアタックをしていくという状況は作れたかなと思います。特に前半の部分ですね。ただ、非常にいい時間帯だったんですけど、2点差(リード)で終わっているのは十分ではないと思っています。そこが例えば10点アップだったら試合は全然変わったかな、と思っています。いい時間帯もありましたけど、それをもっと良くしないと勝つには値しないというふうに思っていますし、今日の良くないところを良くしなくてはいけないと思っています。

<野本大智コメント>

 まずは開幕戦で負けてしまったことが本当に悔しいです。ただ、明日も試合があるので、そこは切り替えて明日しっかりチーム一丸となっていきたいです。相手に3Qでビッグクオーターを作られたところが今日の大きな敗因だと思いますし、プレシーズンマッチ越谷戦でも同じように3Qにビッグクオーターを作られて負けてしまった。リバウンドの部分でオフェンスリバウンドを相手にたくさん取られてしまったり、トランジションで打たれたくない選手にシュートを打たれてしまったり、そういったところで相手に流れが大きく傾いたかなと思うので、明日しっかり修正して勝ちに行きたいと思います。

Q.立て直すためには何が必要か?

 まずはリバウンドのところかなと思います。大阪はオフェンスリバウンドがかなり強いチームで、ビッグマンやパワーフォワードの日本人選手がリバウンドにどん欲に絡んでくる、それに対して、僕らが3Qで特にやられてしまった印象があります。逆に、僕らはあまりオフェンスリバウンドも取れなくて、攻撃が単発に終わってしまった時間が続いたと思います。

Q.個人としては11得点。良いシーズンの入り方では?

 得点面は悪くなかったかなとは思います。けど、やっぱり3Qに大きな流れを相手に作られた原因はもちろんポイントガードの自分にあると思います。僕のターンオーバーから一気に走られたりとか、チームとしてやりたいプレーをしっかりオーガナイズすることができなくて、5人で何やっているんだっていう時間帯もあったりした。そういったところは僕や游の責任かなと思うので、明日修正してアグレッシブにやりたいと思います。

Q.キャプテンとして初めてホームコートに立った感想は?

 昨シーズンからレイクスブースターさんにはすごく後押しをしてもらっていますし、今日も本当にたくさんの方に来ていただいて本当に力になりました。キャプテンとしていつもと何かが違うかと言われたらわからないですけど、素晴らしい雰囲気の中でプレーができたことを本当に感謝したいです。

Q.昨年よりもチームメイトへの声かけが増えている印象だが?

 今シーズンが始まった時から僕がそういった役割をしなきゃいけないとすごく感じていましたし、それは練習中からずっとやっていることなので、今日の試合がとかではなくて、多分これからシーズンずっとそうやっていかないといけないし、それができないとしたら僕がキャプテンである必要はないと思う。それも僕に与えられた今シーズンの新たな仕事の一つだと思います。

Q.それをやることで自分がどのように成長すると思いますか?

 自分が成長するよりも、チーム全員が同じ方向を向いて戦うことが一番大事なので、タイムアウト中でも何が今一番大切かとか、もちろんコートにいる時はそうですけど、ベンチにいる時でもチームがポジティブにいい方向に向かっていけるような声かけを心がけています。個人としてはそれを通じて、今まで自分が引っ張るとか、そういった姿はあまりなかったので、そこが変化することが個人としての成長や変化があるのかなと思います。でも、やはり一番大切なことは、チームが正しい方向を向いてやり続けることだと思います。

Q.先ほど第3Qに「5人で何やっているんだっていう時間帯もあった」と言われました。メンタルの部分で一気にリードを広げられて、集中力が切れてしまったということか?

 それは違うと思います。集中はしていましたし、メンタルの部分で何かやられたとは思っていないです。ただ、ポイントガードとしてコールプレーをする中で、チーム全体に伝わっていなかったり、伝わっていない中で始めてしまったり、動きがバラバラになる、タイミングが悪くなるというのもあります。あとは、さっきも言いましたけど、僕の判断が良くなくて、相手に簡単にボールを渡してしまっていることがあったので、そういったところです。

<游艾喆コメント>

 1QとQとQはある程度はいい試合ができたと思いますが、3Qでオフェンスとディフェンスがあまり良くなかった。そこで相手にかなり勝つチャンスを与えてしまったと思います。今日は日本のトップリーグで初めての試合で大阪と対戦して、彼らがかなりいいシステムでプレーして、全てのファンクションでアグレッシブに強度も高くやっていく中で、そういったことに触れることができました。まだ大阪としか戦っていないですが、少しトップリーグに触れることができたので、そのトップリーグの中で日々向上して戦えるようになっていきたいです。

Q.ノールックパスなども見られたが、大学時代から魅せるプレーをしていた?

 大学からこれが自分のスタイルだと思っていて、その中でパスをするというのも一つ自分の習慣としてやっています。いい時というのはそれを続けてやっていきたいし、それがターンオーバーに繋がってしまっている時もあるので、そこはしっかりとより良くしていきたい。ただ、自分のスタイルを出せるようにやっていきたいと思っています。 

Q.3Qの感想を教えてください。

 特に3Qは自分自身の良いプレーをあまり出すことができなかった。自分たちはショットクロック残り4秒・5秒で少しあせってシュートを打たなきゃいけないシチュエーションでシュートを打っていました。チームとしていいショットで終われないシチュエーションが多く、相手がディフェンスリバウンドを取ってトランジションで攻めるパターンが5分間ぐらい続いてしまった。その中でポイントガードとして自分がしっかりといいプレーをして、チームがいいショットで終わることがもっとできたら、良くないショットの数を減らし、相手のトランジションに繋がらなかったのかなと思います。

Q.アリーナの雰囲気は?

 以前からかなりブースターの方が大声で応援してくれると聞いていましたが、期待以上の大きさだったので自分もエキサイトして、本当に素晴らしい環境だったり、雰囲気を作ってくれているブースターたちだと思いました。

Q.ご家族も観戦に来られていました。

 本当に家族には感謝しています。仕事を調整し、台湾から移動するのはそんなに簡単ではない状況で、Bリーグでの初めての試合ということで短い滞在期間ではあるけれど観に来てくれました。本当に感謝しています。今日の結果は少し残念だったので、明日はしっかりと勝って、そういった姿を家族にも見せたいと思っています

Q.通用したところは? またもっと良くしたいところは?

 自分のスピードやトランジションを生かす部分は通用すると思います。自分がレイアップまでもっていく力とトランジションの中でパスを前に前に出していくところは今日の試合で通用すると感じました。もっと良くできる部分は、自分の体、フィジカルなところをより強くすることです。Bリーグはポイントガードに対するディフェンスがアグレッシブなチームが多いので、それに対してしっかりと対応できるように、まず体を作るところは必要だと感じました。もう一つ、自分が良くできる部分はミスやターンオーバーをした時にそれを連続して起こしてしまう時があったりするので、そういった時は1個ミスがあったとしてもそれはもう過去のプレーなので、次のプレーにフォーカスして連続したミスを犯さないところは自分が良くできる部分だと感じました。

<常田耕平コメント>

 まずは応援がとても素晴らしかったなと。もちろん試合の内容はあると思いますけど、フロントスタッフの力や、それこそブースターさんの盛り上がりを一番に感じた試合だったと思います。試合は負けでしまいましたけど、ここまでのブースターさんを集めてくださったフロントスタッフに感謝ですし、ケニーさん(前田HC)は昨季の勢いのままB1に「殴り込みに行く」という表現をしましたけど、そういう表現をブースターさんたちも持ちながらいい雰囲気で試合ができた、というのが、まず一番僕は感じたところかなと思います。

 試合内容に関しては、3Qの頭でこっちが仕掛けた部分で少しファウルで溜まってしまってアグレッシブにディフェンスができなかった。逆に相手にアグレッシブにディフェンスをされてイージーバスケットというシューションが多かったので、そこは今年開幕して、(審判のジャッジに)アジャストしなきゃいけないと思います。ファーストハーフのアグレッシブな感覚と、ファウルの部分は紙一重だと思うけれど、そこにアジャストできなかった。メンバーが変わった時に逆にファウルが溜まってしまっていたので、変わったメンバーもアグレッシブにできないという。本来自分たちがやりたいようなディフェンスが3Qの頭にできなかったので、そこが一番大きな敗因だったかなと思います。

 ただ、前半の最初や、全てのクォーターに対して噛みつくとか、殴り込みに行くという表現をコートの中でし続けようという姿勢はあったと思うんですけど、もしかしたら40分間のうち5分くらいそれができなかったら僕たちはもう勝てないと思う。40分間それだけは徹底してやり続けることを僕自身もそうですし、チーム全体が持っていかなきゃいけないと思います。ぜひブースターさんたちにも持ってもらいたいと思いました。

Q.会場の雰囲気はいかがでしたか?

 ブースターさんの数で良し悪しが決まるわけではないと思います。青森のブースターさんたちも人数が多いわけではなかったんですけど、すごく一致団結して僕たちのことをもっと応援してくださるというのが伝わっていました。でも、(レイクスは)それがシンプルに3倍くらいあった。なおかつプレーオフの時は相手で(青森の選手として)もらっていたこの声援を、今は味方としてもらっているというのは素直にうれしいし、本当に僕は鳥肌が立ちました。鳥肌は嘘をつきません!(笑)。

僕は本当に試合前にすごくそれを感じて、このコートであと29試合できるんだというのをすごく思いましたし、これがもしアウェーであったとしてもこれだけ多くのブースターの皆さんが応援してくれることを認識しながらプレーしたいなっていうのを感じることができる試合でしたね。

Q.鳥肌はいつ立ちましたか?

 (試合前の)レイアップの時ですね。僕はあんまり試合に入りすぎないようにするタイプで、結構周りをよく見ます。試合前の応援練習みたいなやつを見た時に「鳥肌やば!」みたいになって…。もちろん試合中も感じました。シーズン開幕の一発目の時に、本当にブースターさんたちも待っていたんだなって感じましたし、ブースターさんたちもやってやるということがすごく伝わってきた場面だったので、僕たちも試合前にやってやろうという気持ちになれました。

Q.3Q開始早々の2分でファウルが4つ溜まった。選手心理としてはどうだった?

 ディフェンスは一つもファウルをせずに守りきるのが理想ですし、ファウルをせざるを得ないシチュエーションでファウルができるかというのも、自分たちが有利にバスケットボールを進める部分ですごく大事だと思います。例えば、速い展開の相手を止めるファウルであったり、ファウルでスローにできたらそこからもう一度守ろうであったり。そういうシチュエーションができるのは、戦術として広がると思います。

 アグレッシブなディフェンスは、ファウルとファウルじゃない部分が紙一重です。出ていたメンバーは、試合の流れを変えたいからアグレッシブにいかなきゃいけないけど、ただファウルを吹かれてはいけないっていう部分ですごくもどかしさがあったと思う。もちろん3Qの頭に出ていたメンバーを責めているわけではないですし、僕たちも力になりたいのに力になれなかった部分ですごく悔しさが残りました。ただ、明日につながる一つのポジティブな部分と捉えれば、明日はこの感覚を忘れずに最終Qまでやれれば自分たちのディフェンスが40分を通してできるのかなとは思っています。

Q.ずっと走っていたが、あれが常田選手のプレースタイル?

 僕は”何でも屋”っていうふうに自分でも捉えているので、もちろんボールハンドラーになれと言われればなりますし、シュートを打ってほしいと言われればシュートを打ちます。だから、走れと言われれば走ります。ただ、今シーズンのガードのタイプとしてはやっぱり速い展開がすごく得意な選手が多いので、彼らのスピードに合わせて走らなきゃいけないと思います。僕たちが走ることによって彼らがレイアップを打つ場面などが増えると思いますし、僕らが走ることによっていろんなスペースが生まれたりもする。ウイング陣はまずは走ることを求められると思うし、その先にいろんなプレーが生まれると思う。出ている時間帯はとにかくやり続けなきゃいけないので、本当に誰が出ても強度も落ちないと思いますし、プレーの内容もそこまで変わらないと思うので、出ている間はとにかく任せられていること、走り続けるし、ファイトし続けるし、リバウンドに絡み続ける。特に日本人は意識してやらなきゃいけないところだと思うので、僕が試合に出ている以上、途中で大庭だとか、CJ(江原信太朗)がコートに出てきて、彼らもああやってやるせない気持ちをコートの中で発揮しようとしているので、もちろん最初に出てくる僕たちがそれをやらないと彼らにも示しがつかない。出ている間は言われていることを体現しようと思っているので、そこが今日は走ることだったのかもしれません。そういうのを共通認識として持ちながらやり続ける。やり切るというのは必要なのかなと思います。

Q.3Qはディフェンスもアジャストできなかったというのはあると思います。オフェンスもある意味で機能しなかった? それがディフェンスにも影響が出た?

 バスケットボールは全てディフェンスから始まると思っています。もちろんオフェンスがいい状態の時にディフェンスがうまくいくというのはあると思いますけど、シュートは水物なので、それこそ富樫さん(千葉J)とか渡邊選手(千葉J)であっても、外すときは外すので、そうなった時にブレないものって何かなっていう、その日の調子や、その日のコンディションに左右されないものは絶対にディフェンスだと思う。今日は、ディフェンスがブレてしまったことがオフェンスに悪い影響をもたらしてしまったと思います。僕たちはディフェンスをして走るっていう部分が一番オフェンスのキーになるので、どうしても相手にシュートを入れられてスローになってしまうと、やっぱりオフェンスが重たくなってしまい、スピードがなくなってしまった部分があった。そこで相手のフィジカルであったりとか、激しいディフェンスの前にうまく点数を取ることができなかった。前半に関しては、しっかり守ってハーフコートまでしっかりとボールを速く持っていくことによって相手のプレッシャーがかからない状態でプレーができたんですけど、後半は相手に点数を取られてしまった後のオフェンスだったので、相手にディフェンスをセットされている状態でのオフェンスになってしまった。そうなるとサイズも相手が上ですし、さっきも言ったみたいに、ディフェンスが違うベクトル、悪い方向のベクトルに向いてしまっていた。それが悪い影響を及ぼしてしまったんじゃないかな、とは思います。

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