12/18 vs.琉球。試合後コメント
前田健滋朗HC
今日の試合は非常に難しい試合の入りだったのですが、本当にたくさんの皆さんの声援が自分たちの後押しとなり、それが力になって4Q最後逆転のところまでは行くことができたと思っています。この難しい状況の中で本当に変わらずというか、さらに大きくなっているんじゃないかと思うぐらい、多くのブースターの皆さんに後押ししていただけていることを本当に嬉しく思っていますし、感謝しています。
その中で勝ちを届けることができなかった部分に関して、本当にいつもに増して悔しく思っています。1Qで難しい状況だったんですけど、何とか戻すことができたところは選手たちが一体となって何とか難しい状況からも解決策じゃないですけど、何とかこのゲームを逆転に持っていくっていう思いをしっかりと持ってプレーし続けてくれたと思っています。
4Q最後勝ちにつながる部分に関しては、もう一度映像を見てしっかりとどういう風なことを今後積み上げるべきかをしっかりと明確にしてチームのプラスにしていきたいなと思っています。
ただ、京都戦、そして長崎戦と4Q残り2分あたり、このあたりでリードしているという状況は、これまでの競って負けたゲームとは違った2試合だったと思っています。そのリードをより広げる、そして最後に勝ち切るというところまで、またさらに成長したいなと思っています。
あとちょっと難しい状況ながら、何が起きたか映像を見れてないんですけど、伊藤選手(琉球の伊藤達哉選手)が頭を打ってしまったというような状況になってしまったところに関して、何が悪い、何がいいとか、誰が悪いとかというわけではなく、ただ純粋にバスケットのコーチとしてこのプロの舞台で一緒に戦っている仲間として、危険なことが起きてしまったことは非常に残念でありますし、彼が早くコートに戻ってくることを祈っています。
Q.ここ最近、岡田泰希選手が点数を取れている。それはチームとして岡田選手に取らせるようなことをしているのか、どういった要因があるか?
彼が得点を取るところは、まず彼がしっかりとステップアップしてくれていることがまず一つあります。その中でやはり彼が武器になってくるということを、チームも、そしてそれぞれの選手もしっかりと理解をしてプレーしていることによって、チームとして泰希の得点が増えていっているな、という風に思っています。なので、泰希自身のステップアップ、そして周りの選手たちのステップアップによって、彼が活躍できているのかなと思っています。
彼1人の1対1で点を取っているわけではない。そこにはしっかりとスクリーンをかけている選手であったり、しっかりとパスを彼に供給しているのはチームのプレーなので、彼とチームメイトのしっかりとした協力によって今の彼の活躍があるかなと思っています。
Q.リードできるところまでもっといけた要因は?
試合には大きく分けて3つの時間帯があるのかなと思っています。一つは、簡単に言えば拮抗している状況、どちらにも勢いがない状況、相手に勢いがある状況、反対にうちに勢いがある状況、というところがある中で、いわゆる拮抗した展開以外のところの時間帯が同じであれば、基本的には競ったゲームになるのかな、と思っています。
逆に、相手に勢いだったり、流れがある時間の方が多ければやはり大差がついてしまったり、というところはあるかなと思っています。
そういったところで言うと、相手の時間帯を少しずつ減らせているのかな、という部分と、逆に自分たちの時間帯を増やせているところがこういった形になっているのかな、とは思っています。
Q.クラブのワーストは18連敗。現在17連敗だが…
今おっしゃっていただくまで何連敗とか一回も考えたことがなかったので、今初めて把握しました。自分は次の1勝のためにずっと仕事をしていますし、それが自分の唯一やらなきゃいけない仕事だという風に思っています。選手自身も同じだという風に思っていますし、このクラブもそうだという風に思っています。もちろん、これまでの歴代の記録はありますけれども、まず今応援していただいている皆さんや、このクラブを取り巻く皆さんに勝ちを一日でも早く届けることしか考えていないです。
Q.80-88で迎えた4Q残り23秒でHCチャレンジされたが、あの時間はどんな指示を出したのですか?
とにかく早くスコアをしたいな、というふうに思っていました。その中で2つのチャンスを作り出したいな、と考えていました。
1つは市岡(ショーン)選手へのゴール下のバスケット、もう一つは岡田選手へのスリーポイントという風なところを考えていました。そういった中で市岡選手がオープンになる状況を作ったのですけれども、そこに関してはもう少し自分が違った指示じゃないですけど、もう少しいい言葉がけをしたりだったり、自分がもう少し違った工夫をしてあげることによって、また違った展開になったかな、という風に思っています。そういった狙いはありました。
ただ、(得点には至らなかったが)しっかりとスコアしに行ってくれましたし、そこに関しては市岡選手もしっかりとシュートまで行ってくれたというところは非常に、自分としては私が指示した通りよくやってくれたと思っています。ただ、大きいビッグマンのところでブロックされたところは自分の工夫、もしくは違った声かけをしていればまた違った結果になったかもしれないです。
田原隆徳
前半の1Qと2Qでアンスポなど自分たちがコントロールできない部分でちょっとイライラしてしまったり、予期せぬ事故のような感じで相手にフリースローを与えてしまったり、それが合計3回あったので、そこに関してイライラしたり、感情の部分で別の方向に行ってしまったところがありました。ただ、前半終わって自分たちのバスケットに集中しようってことをしっかりまとめて、3Q・4Qはしっかり戦えて逆転できたことは、過去10試合を振り返ってもないと思うので、そこに関しては成長だと感じています。前節、長崎に最後の最後に負けてしまったのですが、今日は逆転してさらに接戦までいって、負けてしまった。それも意味ある負けというか、自分たちがやり続けていることが少しずつ実を結びそうな予感みたいなものを感じています。ただやっぱり勝ち切ることが今の自分たちにとって大事だと思っています。長崎の時もそうだったのですが、今日も前半があまり良くなかったと思うので、自分たちの持っているもの、3Q、4Qの部分を最初から持ってこれれば、いい戦いができたかなと感じています。
Q.勝てていない状況ではあるが、チームの状況はどうか
チーム状況が重くなっている部分はないです。自分たちは組織としてやり続けて、自分たちの今やっているケニーさん(前田HC)のバスケットを信じて、本当にやり続けて、チームでまとまってやっている。それが今本当にポジティブな部分で、結果に結びついてない部分はありますが、チーム状況に関しては自分がいる限り大丈夫です。まとめるんで。自分がいるので大丈夫です。
Q.日本人最年長としてチームにどういう声かけを?
声かけはいろいろしています。日本人選手もそうですし、ちょっと調子の悪い選手だったり、人それぞれ思うことをちょっと話したりとか、そういう些細なこと、小さなことからやっています。
例をあげると、(岡田)泰希もハビ(ハビエル・カーター)も少しずつ調子が上がってきたし、泰希は覚醒と言われていますけど、あれはもともと持っているもの。それを自分たちはチームとして信じている部分があるんで、今ようやく自分を出していると感じています。みんなちょっと驚かれている部分もあるかもしれないですけど、自分たちはスタンダードがそれだと思っています。
ただ、自分も含めて、それぞれもう少しレベルアップが必要ですし、そのスタンダードを上げていかないといけないという現状があると思っています。でもコミュニケーションに関しては問題ないと思いますし、ヘッドコーチとコーチ陣が求めていることをしっかり自分たちは信じて遂行してやっています。勝てていないのが現状ではあるので、そこもしっかり受け止めてやっています。
Q.自身のパフォーマンスとしては、4Qに3Pを立て続けに決めるなど上がって来ているのか?
コンディションもそうですし、自分の役割も理解してるんで、そこに関してはブレてはいません。役割もはっきりしていますし、自分の準備をしっかりして結果を出すだけだと思っています。いい時のベンチの存在意義というか、それも大事だと思いますし、コートでプレーして証明することも大事だと思います。去年よりちょっと役割が増えてきたかなとは思いますが、それも自分にとっていい経験ですし、これをやっぱり勝ちとして還元していきたいと思っています。
Q.今日はチームトップのプラスマイナスだったが、自信になるか
チームに勢いを与えるゲームチェンジャーとして入って、今日も3Qで10点差ぐらいから追い上げることができたので、それは自分の自信になりますし、チームにとってもすごく良いプラスのエナジーを与えられたかなと思います。
岡田泰希
今日の試合は1Qで30点やられてしまい、そこからだんだんと追いついていけたのですが、最後届かなかったという試合だったと思います。
Q.3戦連続で20点以上、3Pシュートの確率を高く維持できている要因は?
自分の役割を明確にして、あと3試合ともファーストシュートを1本目、気持ちよく自分のリズムで打てて、しかもそれが入っている。それが高確率で決められている要因かなと思います。
Q.シーズン開幕時に比べるとやや強引なシチュエーションでも3Pシュートを打っていると感じる。何かマインドが変わったのか?
そうですね。本当に気持ちよく1本目を決めているというところで、2本目も少しチェックが来ていてもシュート、自分のリズムだったら自分のステップで、自分のムーブだったら入るっていう自信がすごいあるので、そこはディフェンスがいても自分のシュートだから打ち切ろうっていう風には思っています。
Q.何かマインドを変えたきっかけがあったのか?
本当に自分がこのチームで試合に出ている意味っていうのは何なのかって考えた時にディフェンスで出されてるわけじゃないっていうのをすごく明確にして、ディフェンスだったらたぶんTEEさん(田原)が出るし、同じポジションでも自分が出ている意味っていうのは、しっかりとオフェンスでクリエイトすること、しっかりと3Pシュートを狙いにいくことだと思うので、そこは自分の強みをって気持ちを出しています。
Q.怪我もだいぶ意識がなくなってきたことで、コンディションが上がってきているのか?
そうですね。本当にコンディションは上がってきていて、ちょくちょく、いろんな出れないような怪我じゃないですけど、いろんな怪我をしてきたんですけど、それでもコンディションはすごい上がってきているのかなと。
Q.自分でボールを持ち運んでいくシーンが増えているが?
自分のことを信頼してくれて、そこで自分がファーストスクリーンというか、最初の仕掛けを任されている、というところで、そこは本当に自信を持ってこれからもやっていきたいなと思っています。
Q.どんどん対策が出てきて、マークも厳しくなってきた
本当に自分は得点を取るのが仕事だと思うんですけど、それにこだわりながらも、別に自分が活躍しなくてもそれでフリーの選手が見つけられるのならば、全然それはいいと思っています。自分はあくまでオフェンスするきっかけになればいいと思っていて、自分が行くのか、パスをするのかという選択を、これからは本当にレベルの高い選択をしていくのが自分の課題というか、今出ている問題だと思うので、そこはしっかりと自分を潰しに来てるのならばそこをしっかりとパスでさばいて、味方をフリーにさせていけたらな、と思います。
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