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岡田泰希、覚醒す(1)

3Pシュート成功率83.3%って…

  12月14日の長崎ヴェルカ戦から3試合連続で20得点以上をマークしている。しかも、キャリアハイに並ぶ23得点を挙げた12月15日の長崎戦では3Pシュート5/6。成功率83.3%という驚異的なスタッツを残した。関西風に言えば“アホみたいな”という褒め言葉がつくほどの活躍ぶりである。

 岡田泰希“界隈”では「覚醒」なんて言葉が踊りはじめた。12月18日の琉球ゴールデンキングス戦では3Pシュート4本を含む20得点をマークし、琉球の桶谷大HCにこう言わしめた。

「岡田選手のことは知っていたが、富樫(勇樹)選手や河村(勇輝)選手くらいのリスペクトやプレッシャーをもって守れたとは言い切れない。そこでちょっとズレが生まれた」

 滋賀レイクスにおける今の岡田は“それくらい”の存在だ。

 だが、チームメイトの田原隆徳は「覚醒ではない」と言い切る…

「泰希は覚醒と言われていますけど、あれはもともと持っているもの。それを自分たちはチームとして信じている部分があるので、今ようやく自分を出していると感じています。みんなちょっと驚かれている部分もあるかもしれないですけど、自分たちは(岡田の)スタンダードがあれだと思っています」

 また、前田健滋朗HCは岡田自身のステップアップとチームメイトの協力を“覚醒”の要因だと見ている。

「まず彼がしっかりとステップアップしてくれていることが要因としてあります。その中で彼が武器になってくることを、チームも、それぞれの選手もしっかりと理解をしてプレーしていることによって得点が増えていると思っています。(中略)ただ、彼1人の1対1で点を取っているわけではない。そこにはしっかりとスクリーンをかけている選手や、しっかりとパスを彼に供給しているチームプレーもある。彼自身の成長とチームメイトの協力によって今の活躍があるのかなと思っています」

 22節を終えた時点で岡田の3Pシュート成功率は40.0%。B1ランキング10位に浮上している。レイクスで個人成績トップ10入りを果たしているのは得点ランキング2位のブロック・モータムと岡田だけ。レイクスにおける貴重なピースであることは間違いないだろう(つづく)。

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