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岡田泰希、覚醒す(2)

1本目がその日のバロメーター

 岡田泰希は今シーズンから滋賀レイクスに加入したPG兼シューターである。移籍の理由は「自分次第ですけど、成長できるかなと思ったから」だ。

「いろいろと要素はあるんですけど、マークさん(マーク貝島アシスタントコーチ)がチームにいるのも大きかったです。明星大学の4年間を一緒に過ごして、マークさんに教えてもらってプロの道が開けたと思っています。レイクスはB1で1回試合をしたくらいなんですけど、すごくアグレッシブなチームだなという印象があった。オフェンスもディフェンスもアグレッシブで自分のプレースタイルに合っているなと思っていました」

 前田健滋朗HCやチームからの期待値は高く、大阪エヴェッサとの開幕戦ではスタートで起用された。だが、なかなか結果が出なかった。10月27日の横浜ビー・コルセアーズ戦で15得点をマークするなど単発で活躍することはあっても、毎試合コンスタントに得点を挙げられる安定感はなかった。

 だが、12月14日の長崎ヴェルカ戦から3試合連続で20得点以上。その前の京都ハンナリーズ戦と茨城ロボッツ戦でも二桁得点を決めている。調子は上々だ。

 岡田自身は好調の要因について「気持ちよく1本目を決めているところで…

2本目も少しチェックが来ていても自分のリズムやステップ、自分のムーブだったら入るっていう自信がすごくあるので、そこはディフェンスがいても自分のシュートだから打ち切ろうっていう風には思っています」と分析している。

 マインドが変わった点も大きいようだ。

「自分がこのチームで試合に出ている意味は何なのか。ディフェンスで出ているわけじゃない、求められているのはオフェンスでしっかりクリエイトすること、しっかりと3Pシュートを狙いにいくことだと思う。そこで自分の強みを出せるようにマインドを変えました」

 また、昨季の仙台89ERS時代に負った古傷(右股関節唇損傷)を無意識にかばうことで他の箇所にストレスがかかっていた可能性もあるが、その心配がほぼなくなったのも活躍の背景にはあるのかもしれない。シーズン開幕前に岡田は右股関節唇損傷についてこんな話をしていた。

「もともと大学生の時から股関節に違和感があった。でも、プレーには支障がなかったので続けてやっていました。それがどんどん骨と骨が当たってストレスがかかって、で、ある時、歩けなくなるくらい痛くなった。そのまま手術をしなくても治るんですけど、骨が当たっているからまた再発する可能性がある。だったらまだ若いから当たっている骨を削って、シーズンを棒に振るけどこの先を考えたら今手術するのがベストじゃない?って。チーム(仙台)も全力でサポートしてくれるってなったので手術をしました。個人的に大きい怪我は初めてだったので、手術はすごく悩みました。色々と考えた結果、ベストは手術だと思って決断しました。自分はマイナスなことを考えてしまう性格なのでリハビリ中もネガティブになりそうになりました。でも、チームのみんながお前の居場所はあるよ、プラスで怪我から復帰するのを待っているからって言われた。チームメイトに言われたその言葉が自分の中で支えになりました」

 全治4カ月半。この呪縛からようやく本当の意味で解放されたのかもしれない。

 12月18日の琉球戦後、岡田は「試合に出られないような怪我じゃないですけど、ちょくちょく怪我をしてきた。それでもコンディションはすごく上がってきているのかなと思います」と笑顔で話している(つづく)

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