フェイスシールド普及に貢献する芸能人たち—マスクよりもフェイスシールド[10]-(松沢呉一)
「フェイスシールドの新製品案内—マスクよりもフェイスシールド[9]」の続きです。
その後も連日通所介護施設で感染
「米国でも日本でも死亡者の半数以上は介護領域での感染の可能性—ベルギーで異常に多い死亡者が出た理由[4]」に出したリストは、実質7月19日までに行政が発表していたものなのですが、以降も連日感染者が介護施設で出ています。東京でも京都でも福岡でも、通所介護施設です。
私が書いた通りのことになってきています。これからまだまだ増えます。
対策は難しいとは思うのですが、職員も利用者もサージカルマスクとフェイスマスクを着用することを義務づけることくらいできないはずがない。
私は広くマスクを義務化することに反対ですけど、効果のある局面で効果のあることを義務づけるのは賛成です。
たぶん現在はどこの施設も利用者はマスク着用になっていて、そのマスクは市販のものでも手作りでもいいということだろうと思いますが、これでは感染は防ぎ切れないでしょう。多くの施設では車に同乗するなど、利用者同士の接点がありますから。
今は大手メーカーも発売していて、フェイスシールドを入手するのが難しくはないですから、施設側で用意して、車に乗せる際につけさせればいい。呼吸器系の病気の人はマスクなしで、フェイスシードだけ着用。マスクは濡れて窒息しますから、入浴の際は外しましょうけど、フェイスシードだったら、入浴の際もつけたままでいい。顔を拭く時ははずさなければならないですが、プラスの可動型ならつけたままでも拭けます。
世間一般のマスク一辺倒の考え方が、施設側にもあるのではないか。「なんでもいいからマスクさえしておけばいいのだ」と。それと、マスクに比してフェイスシールドは敷居がまだ高いのかもしれない。
これだけ感染が出ているんだから、考え方を改めた方がいいと思います.
※2020年7月20日「西日本新聞」 この日は計25人、21日は39人、22日は44人。21日発表分にも22日発表分にも通所介護施設での利用者の感染が含まれています。
氷川きよしのフェイスシールド
「寝る時もしている」とウソまでついて普及活動をしてきた私は、フェイスシールドの抵抗感を払拭することにずいぶん貢献しているわけですが、もっももっと貢献しているのは芸能人でしょう。
木村拓哉が早い段階でフェイスシールドをつけた写真を公開してましたが、その後も続々あとに続いています。
以下は氷川きよしのinstagramから。
やっぱりメガネタイプがナチュラルだわね。芸能人は髪型が乱れるのを嫌いますし、ヘアバンド・タイプは医療用イメージが強過ぎます。
とくに氷川きよしのような存在がフェイスシールドの写真を公開するのは、老人層への浸透を考えても大いに意義があると思います。
若村麻由美のフェイスシールド
私が注目したのは女優の若村 麻由美のinstagramです。
「エッ」っと思いました。和服にフェイスシールドを初めて見たためなのですが、その形状にもう一度「エッ」と思いました。どこで固定しているのか拡大してもわかりません。首に回しているのでしょうか。
「スタッフさん試作のシールド」とあり、後日、さらに新しい試作品の写真が出ていて、こちらはわかりやすい。
フォークシンガーがハモニカを固定するホルダーみたいな仕組みです。
安定感はないかもしれないですが、この格好でバスケットボールをやったり、バイクに乗ったりしないでしょうから、和服にはよさげです。目立たないワイアで固定した方がもっといいようにも思いますが、目立たないと、私のように「どういう仕掛けだろ」と気になる人たちが出てきます。一長一短。
リゼ(i.D.A)のマウスシールド
これも注目です。
こういう女子がわりと好き。と思ったら男子じゃった。どっちでもいいや。
これは口だけのシールドです。全然違和感がない。メイクのためでもあって、近未来観があります。よし、次の「世界の卑怯」は私もこの方向でいくか。メイクの話ね。
せっかくなので、一曲どうぞ。
4月の新譜ですが、再生回数が伸びていないのは、プロモーション活動ができなかったためでしょうか。
(残り 541文字/全文: 2499文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ